効果重視?安全重視?それとも予防目的?用途に合わせてシロアリ薬剤を選びましょう

シロアリの薬剤の種類とDIY

かつて国内のシロアリ駆除・予防の現場で使用されていた薬剤は非常に強力で、それ故に人体への影響も大きいことから1980年代後半に使用・製造・輸入が全面禁止になりました。

それに変わり登場した有機リン系殺虫剤も【シックハウス症候群】という言葉が耳慣れた頃に安全性の問題から敬遠されるようになり、現在の薬剤に落ち着きました。
現在シロアリ駆除・予防の現場で使用されているシロアリ薬剤の安全性はどれほどのものなのでしょうか?
またDIYでシロアリ駆除を行う場合薬剤はどう選び、取り扱えば良いのでしょう。

今ページでは現在シロアリ駆除の現場で使用される薬剤の効果と安全性について・DIYで行うシロアリ駆除剤の選び方、ポイントを見ていきます。

シロアリ駆除に使用する薬剤について

シロアリ駆除に使用する薬剤

何度も人や環境への配慮を問題視されてきたシロアリ駆除剤ですが、現在使用されている薬剤にはどういったものがあるのか見ていきます。

シロアリ駆除に使用する薬剤の種類

現在シロアリ駆除・予防の現場で使用される薬剤成分は主に5つに分けられます。

・フェニルピロール系
・フェニルピラゾール系
・ネオニコチノイド系
・カーバメート系
・ピレスロイド系

いずれも人や環境への安全性が優先されており、効果も優れていますがそれぞれに得意不得意があります。

シロアリ駆除に使用する薬剤の安全性

かつてシロアリ駆除の現場で使用されていた強力なシロアリ駆除剤とは違い、人や環境への配慮から安全性が重要視されたシロアリ駆除剤の効力は5年と言われています。
多くのシロアリ駆除業者が保証期間を5年と定めるのはこのためです。
市販されているものも含め、現在シロアリ駆除・予防に使用される薬剤はシロアリ被害を防止するための働きかけを広く行う『公益社団法人日本しろあり対策協会』から認定を受けているものです。
シロアリ駆除業者はそれぞれ現場や被害状況に最適なものを選択し、使用しています。

シロアリ駆除剤の選び方

シロアリ駆除剤の選び方

実際にDIYでシロアリ駆除や予防を行う際、5つある薬剤の中からどういった基準で薬剤を選べば良いのでしょうか?
シロアリの薬剤を選ぶポイントは安全性・伝播性・即効性の3つと言われています。下記ではよりわかりやすくケース別に分けておすすめの薬剤をご紹介します。

『シロアリの巣を駆除したい:フェニルピラゾール系・フェニルピロール系』

シロアリのように巣(コロニー)を作り集団で生活する社会性昆虫を数匹その場で駆除してもあまり意味はありません。
より多くのシロアリを駆除したいと思うならば伝播性に優れた薬品を使用する必要があります。
伝播性とはいわゆるドミノ効果と呼ばれるもので、シロアリに付着した薬剤が仲間のシロアリに影響を与えることです。
伝播性(ドミノ効果)に優れているのはフェニルピラゾール系、フェニルピロール系と言われています。
いずれも忌避性がなく、遅効性が高いことを評価されていますが、人や動物に対する毒性も強いので慎重に扱う必要があります

『屋外にいるシロアリの駆除を行いたい:カーバメート系』

農薬として農業の現場でも使用されていることからわかるように、屋外のシロアリ駆除を行いたいときに向いています。
ウッドデッキのシロアリや外に置いてある湿気を含んだ薪、木材などにシロアリが沸いた場合はカーバメート系
で駆除することをおすすめします。
逆に建物内・部屋での使用はシックハウス症候群のおそれがあるため不向きと言えます。

『薬剤の量を抑えてシロアリの駆除を行いたい:フェニルピラゾール系』

使用する薬剤の量を抑えたいという場合にはフェニルピラゾール系をおすすめします。
一番上のケースで説明した通り、フェニルピラゾール系は非常に強い薬ですので、少量でも高い効果を発揮すると言われています。
安全性において不安が残るため、現在はカプセル化されたものも開発されているようです。
シロアリ駆除の現場でよく見られる薬剤です。

『できるだけ安全な薬剤を使用してシロアリの駆除を行いたい:ネオニコチノイド系』

昆虫類にのみ作用するため人やペットへの安全性についての信頼度が高いのが、ネオニコチノイド系です。
さらに遅効性にも優れているためドミノ効果も期待できます。
小さなお子さんがいるご家庭やペットを飼っているご家庭にはネオニコチノイド系を推奨します。

『現状シロアリの気配はないが予防を行いたい:ピレスロイド系』

ノミバエや蚊の駆除など、家庭用殺虫剤に最も多く使用されておりわたしたちの生活で一番身近な薬剤がピレスロイド系と言われています。
飛来してきた羽アリの駆除におすすめです。ただし、遅効性や伝播性に関しての期待はできません。
シロアリ駆除よりシロアリ予防の現場に使用されている場合が多いです。
人間やペットに対する毒性は弱く安全性については信頼度が高いと言われています。
魚に対する毒性は強いので熱帯魚を飼っているご家庭や水場付近での使用については慎重に行ってください。

住宅環境・被害範囲に沿った薬剤の選択をしましょう

シロアリ駆除・予防に関しては環境や生活スタイル、被害の大きさ、住宅の状態によって適切とされている薬剤の量や種類が違います。

上で挙げた例はあくまで参考程度と考え、薬剤の使用に関しては屋内・屋外問わず十分な注意をはらってください。
人や犬猫などペットへの安全性は、以前使用されていた薬剤に比べれば配慮されているとは言えますが、妊婦中の方や小さなお子さん、アレルギー体質な方、化学物質に敏感な方はより薬剤に対し慎重になりましょう。
ペットの種類によっては分解できる成分が違うと言われていますので、ペットに関しても注意が必要です。
人間が服用する薬に容量や用途があるように、シロアリ駆除や予防に用いる薬にも使用は慎重かつ、適切であることが求められます。

※使用の際にも注意が必要です。

手袋やマスクなどを必ず装着してください。手や肌に直接付着しない・吸い込まないよう気を付けましょう。
剤型も色々なものがあります。噴射するタイプのものは土やコンクリートに噴射した際に立った煙を吸い込まないようにするために、より専門的なマスクや装備が必要です。

また近年は住宅の土台や基礎なども主流となるものが変わり、床下が低く狭い住宅が増えたため自分でシロアリ駆除を行うことが難しいと言われています。
危ないと判断したらすぐにDIYでのシロアリ駆除を中断し、プロに依頼しましょう。

薬剤散布以外のシロアリ駆除方法

薬剤散布以外

薬剤散布以外にもシロアリ駆除方法はあります。
屋内で薬剤散布することに抵抗があるという方もいらっしゃるでしょう。
身近なもので駆除する方法やベイト工法と呼ばれる、近年主流になってきたシロアリ駆除方法をご紹介します。

熱湯や洗剤など身近なものでシロアリ駆除

熱湯や洗剤の他にも石灰などを使用し駆除を行うのはシロアリ以外の害虫、ゴキブリなどでもよく耳にします。
結論から申し上げると、これらのものでシロアリを駆除することは可能です。
しかしあくまでその場にいるシロアリのみの部分的な駆除が可能なだけであり、巣の根絶など根本的解決は望めません。
住まいからシロアリを守るためのシロアリ駆除としては最も遠いところにある方法と言っても良いでしょう。

シロアリ駆除でよく聞く『ベイト工法』

シロアリ駆除方法は主に2つに分けられます。
シロアリ被害に悩みシロアリ駆除業者に相談したことのある方やネットで調べたことのある方はご存知かもしれませんが、現在シロアリ駆除の現場においては薬剤散布の他に【ベイト工法】と呼ばれる駆除工法が用いられています。
シロアリの脱皮を抑制する薬剤が入っている専用容器を使用し長期的にシロアリ駆除を行い、巣の根絶を目的とする工法です。
昆虫など脱皮をする生物にだけ作用するため人間やペット、植物などにも影響は少なく、より安全性に優れた駆除方法と言われています。

まとめ

現代のシロアリ駆除に用いられる薬剤はほぼ安全と言っても良いですが、使用上の注意を怠ると影響を受ける可能性もあります。

・シロアリ駆除・予防に用いる薬剤は適切かつ慎重に使用する ・DIYの薬剤散布やシロアリ駆除・予防は無理をせず行う ・住まいを守るシロアリ駆除は巣の根絶から! ・薬剤散布が不安な方には【ベイト工法】という選択肢がある
DIYの薬剤散布は業者を利用するより安価で行えるというメリットはありますがシロアリ駆除ではリスクや失敗もつきまといます。
長い目で見て、より確実で安全な選択をしましょう。
シロアリ駆除業者をお探しのときは是非当サイトをご利用ください。

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