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シロアリの生態がわかる!クロアリとの見分け方と見つけたときの対処

シロアリの生態がわかる!クロアリとの見分け方と見つけたときの対処

「シロアリ」とはどんな生き物かご存知でしょうか。アリの仲間だと思われている方も多いかもしれませんが、白いアリではありません。

高い社会性をもっていることや、羽アリが発生する点がアリと似ているため「シロアリ」という名前がつけられたといわれています。しかし、分類上ではシロアリはゴキブリに近く、クロアリはハチに近い、まったく別の生き物なのです。

シロアリ予防や駆除をおこなう際には、シロアリについて知っておくことも大切です。住宅を加害する以外にも、益虫の側面ももつシロアリの生態について学びましょう。

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シロアリはクロアリの仲間ではない!

シロアリは名前にこそ「アリ」とついていますが、黒いアリ(通称クロアリ)とはまったく別の生き物です。

シロアリは社会性のあるゴキブリ!?

シロアリとクロアリの違い
・ゴキブリの仲間とハチの仲間
・シロアリの巣には常時オスがいる
・シロアリの巣にいるのはほとんどが幼虫

シロアリは生物学的には「昆虫網ゴキブリ目シロアリ科」に分類されます。かつては独立した種「シロアリ目」(または等翅目・とうしもく)として考えられていましたが、遺伝子配列などを解析した結果、ゴキブリと共通の祖先をもつことがわかったのです。

一方のアリは、「昆虫網ハチ目(膜翅目・まくしもく)アリ科」として分類されます。アリはハチに近い種だといえるでしょう。

ではなぜ、「シロアリ」という名前がつけられたのでしょうか。それは、「高い社会性をもつ」という点がクロアリと似ていることが由来だといわれています。シロアリもクロアリも産卵・養育・防衛などの役割を分担して集団で生活する昆虫なのです。

ただし、同じように集団生活を送っているように見えても、巣の中の様子には違いがあります。

クロアリの巣は、ほとんどがメスで構成されています。クロアリのオスは、繁殖期にのみ生殖のためだけに生まれてくるのです。一方シロアリは常時オスも生まれており、メスと同じように生殖以外の働きもします。

また、シロアリの働きアリは幼虫だということもクロアリとは違う特徴です。クロアリはメスの成虫が巣を維持するための労働をおこないますが、シロアリは王や女王になる個体でさえ幼虫のときには労働をおこなっています。

画像でわかる!羽アリの見分け方

シロアリは高い社会性のほかに、羽アリが発生するという点もクロアリと似ています。羽アリ=シロアリだと思われている方もいるかもしれませんが、じつは家屋に対して無害なクロアリの場合もあるのです。

両者の特徴を見比べてみましょう。

画像でわかる!羽アリの見分け方

シロアリの羽アリは数珠状の触角をもち、胴体にくびれがありません。羽の大きさは4枚とも同じで、取れやすいのが特徴です。クロアリの羽アリは、触角がくの字に曲がっていて胴体がくびれています。羽は前後で大きさが異なり取れにくくなっています。家のまわりに大量の羽が落ちていたときには、シロアリがいると考えて間違いないでしょう。

シロアリとクロアリは、見た目のほかに時期でもある程度見分けることができます。日本のシロアリが羽アリとなって飛び立つのは、ほとんどが春~梅雨の時期です。一方、クロアリの羽アリは11月頃にも飛ぶ種類がいます。秋頃に見つけた羽アリは、クロアリであることが多いでしょう。

シロアリとは?食害する種類と益虫の側面をもつ生態

木材をかじってぼろぼろにしてしまうことで知られているシロアリですが、じつは住宅に加害する種はシロアリ全体のほんの一部だということをご存知でしょうか。

世界ではなんと3,000種類近くものシロアリが確認されており、そのうち害虫とされているのは370種程度、重大な脅威として考えられている種はたった100種程度なのです。

日本には20種類以上のシロアリが生息していますが、建物へ被害をもたらすのは「ヤマトシロアリ」「イエシロアリ」「アメリカカンザイシロアリ」「ダイコクシロアリ」の4種がほとんどです。

シロアリの生態と種類について詳しく見てみましょう。

シロアリの仲間は7科に分けられる

シロアリは、ゴキブリ目シロアリ科に属する昆虫の総称であり、さらに以下の7つの亜科に分けられます。

・シロアリ亜科
・ミゾガシラシロアリ亜科
・レイビシロアリ亜科
・オオシロアリ亜科
・シュウカクシロアリ亜科
・ノコギリシロアリ亜科
・ムカシシロアリ亜科

日本のシロアリ被害の大半を占める「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」は「ミゾガシラシロアリ亜科」に分類されます。一方、外来種である「アメリカカンザイシロアリ」や沖縄に多い「ダイコクシロアリ」は「レイビシロアリ亜科」のシロアリです。

日本の被害のほとんどは「土壌性シロアリ」によるもの

3,000近い種類があり、7つの亜科によっても異なる食性や習性をもつシロアリですが、生息場所によって以下の2つに分けることができます。

土壌性シロアリ 土の中や土で作ったアリ塚の中に住む。
木材(樹木)と土中の両方に生息するものも含む。
非土壌性シロアリ 土の中には巣を作らず、木材(樹木)の中に生息する。

ヤマトシロアリとイエシロアリは土壌性シロアリで、かつ木材も生息域とするタイプです。一方、家具などの被害が多いアメリカカンザイシロアリは木材に生息域をもちます。

シロアリは人を噛むことはある?

シロアリは人を噛むことはないとされています。クロアリの仲間である「ヒアリ」などのように猛毒をもっているということもありません。

もちろん、木材やときにはコンクリートさえかじってしまうほどの顎をもっているため、噛む能力自体はあります。しかし、シロアリは臆病で繊細な生き物です。シロアリの群れの中に指を突っ込むなどしないかぎり、まず噛まれることはないと考えてよいでしょう。

シロアリのエサは木材に含まれるセルロース

建物に害を与えるシロアリは木材をかじり、その中のセルロースを摂取しています。しかし、シロアリ自身はセルロースを分解して栄養にすることができません。セルロースとは、植物細胞の細胞壁や食物繊維の主成分であり、地球上にもっとも多く存在する炭水化物です。

セルロースを分解する酵素に「セルラーゼ」というものがあります。シロアリもセルラーゼを微量は分泌しているのですが、木材に含まれるセルロースを消化するには不十分なのです。そこで、シロアリは微生物の力を借りてセルロースを分解しています。

腸内微生物がセルロースを分解している

シロアリの消化器官は前腸・中腸・後腸の3つに分かれており、後腸にはセルロースを分解する分解菌や原生生物などの微生物が住んでいます。シロアリの体内に取り込まれたセルロースは、微生物の働きによって分解されるのです。

ちなみに、シロアリにかぎらず、ほとんどの生物はセルロースを分解できません。植物を食べている草食動物でさえ、セルロースの分解はできないのです。

草食動物はセルロースを摂取しているのではなく、細胞に含まれるたんぱく質や脂質を取り込んでいます。そのため多くの草食動物は生きた状態の植物を食べます。牛や馬はシロアリと同じように体内でセルロース分解菌と共生しているため、セルロースも養分として取り込むことができます。

シロアリは益虫でもある

シロアリというと害虫のイメージが強いですが、地球上のほとんどのシロアリは森林に生息しており、建物など人間の生活に被害をもたらしません。

大部分のシロアリは枯れた木や落ち葉、腐葉土などを食べて分解し、土壌に養分を戻す役割を担っています。一説には、森林の倒木や枯れ葉を分解する作用の2割をシロアリが担っているともいわれるほど、シロアリは森にとって必要不可欠な存在なのです。

またシロアリが地中に作る道も、森林にとっては大きな役割を果たします。網の目のような空間があることで地中深くまで空気が入り、微生物による分解を促すのです。

シロアリはバイオ燃料生産の手助けにも

バイオ燃料とは、植物や動物を原料とした燃料です。化石燃料の代わりとなるエコな燃料として近年注目されています。

ニュースなどで、トウモロコシやサトウキビから作られた燃料で走る車を見たことがある方もいるのではないでしょうか。しかし、なかなか普及が進まない現実があります。それは、原料となる植物を大量に育てなければならないということもハードルとなっているのです。

廃材として処分される間伐材や残材を有効活用できれば一番エコなのですが、木材に含まれるセルロースの分解はとても難しいためコストがかかります。そこで、シロアリが腸内微生物の働きによってセルロースを分解していることが注目されました。

微生物の遺伝子情報を調べることで効率的なセルロース処理方法が開発され、低価格なバイオ燃料が作られることが期待されています。

シロアリのコロニーは女王を頂点としたカースト社会

シロアリはコロニー(集団)で生活する生き物です。メスの成虫だけでなく、オスも、幼虫までもが役割分担をおこなっています。この優れた社会性が、遺伝子的に近いゴキブリと比べ140倍以上の種を分化させる大繁栄につながったともいわれているのです。

シロアリのコロニーは以下のような階級に振り分けられます。

シロアリのコロニーは女王を頂点としたカースト社会

巣を作るとともに繁殖を担う女王・王

シロアリの巣には、通常オスメス一対の成虫が住んでいます。最初に巣を作り始めることからメスを女王・オスを王と呼ぶのが一般的です。

女王と王は羽アリとして巣立ち、生き残ってつがいになった個体で「創始生殖虫」とも呼ばれます。地中などの暗闇で生活する幼虫とは違い、複眼が発達していて羽の跡も確認できます。

女王と王の仕事は生殖で、巣の中で一年中卵を産み続けます。

大部分の仕事を担う職蟻

巣の中でもっとも多くの個体数を占めるのが「労働階級」ともいえる職蟻(しょくぎ)、つまり働きアリです。餌を集める・巣を維持し拡大する・育児をするなど、巣に必要な大部分の仕事は職蟻が担います。

職蟻は餌となるセルロースを消化する器官をもっており、巣の維持にとってとくに大事な役割を果たすといえるでしょう。また成虫へと分化する能力を維持している個体・能力を失った個体に分かれるなど職蟻の中でも形態が一部異なっています。

防衛を担う兵蟻

シロアリは捕食対象にされることが多く、外敵からの防衛に特化した個体も巣の中に存在します。これが兵蟻(へいぎ)、つまり兵隊アリで、通常は職蟻から変化します。

兵蟻自体はほとんどの種に存在していますが、その形態や防衛手段はさまざまです。兵蟻の見た目には種の違いが大きく反映されるため、シロアリの種類の判別にもちいることが多いです。

また、種の違いだけでなく、顎を発達させて物理的な防衛を中心とする個体、分泌液によって防衛する個体と、同じ巣の中でも違った形の兵蟻がいます。兵蟻が出す分泌液には仲間に警告を出す役割があり、警告を受けた兵蟻が分泌液を出すことで警告をより広く伝えていきます。

兵蟻には餌をとる能力はなく、餌は職蟻から与えられます。タンパク質の貯蔵庫としての役割ももっており、餌が不足すれば共食いの対象となってしまうこともあるようです。

羽アリに成長するための前段階・ニンフ

女王と王の候補である「羽アリ」の前段階が「ニンフ」と呼ばれる形態です。

ニンフになると職蟻として活動する一方で翅芽(しが)と呼ばれる羽のもとができ、成長していきます。そのままニンフの形態が続けばやがて羽が生え、羽アリへと変わっていきます。

巣を拡大・補完する二次生殖虫

巣が大規模になると、女王・王以外にも生殖を担う幼虫が現れます。それが二次生殖虫です。

二次生殖虫は生殖能力のみを成熟させた職蟻で、王や女王とともに繁殖を始めます。すると個体数はさらに増えて、巣の拡大速度も急激に上がっていくのです。

また、女王や王がいなくなったときには「置換生殖虫」が出現することもあります。

巣の繁殖能力を女王バチ1匹が担うハチとは違い、シロアリは女王や王がいなくなると職蟻やニンフ、巣立ち前の羽アリなどが二次生殖虫へと変化するのです。そのためシロアリ駆除は徹底した消毒が必要となります。

シロアリ被害には地域差がある

シロアリは地域ごとに生息している種類が異なり、被害の大きさにも差が出てきます。まずは種ごとの分布について確認してみましょう。

シロアリ被害には地域差がある

ヤマトシロアリ

日本でもっとも生息数が多いのがヤマトシロアリです。日本特有の種ともいえるシロアリで、北海道の一部の地域を除いて全国的に生息しています。適度に湿った環境を好むため、キッチンや浴室などの湿度の高い場所が被害にあいやすいようです。

兵蟻 羽アリ
ヤマトシロアリ ヤマトシロアリ
体長:3.5~6mm
頭は筒状で体の1/3ほどの大きさ
体長:4.5~7.5mm
黒褐色の体に黒っぽい羽

イエシロアリ

イエシロアリはヤマトシロアリよりも寒さに弱いため、千葉県より西の暖かい地域の沿岸部を中心に分布が広がっています。ただし、住宅の気密化により床下温度が下がりにくくなったことで、北へも生息域を広げつつあるようです。

群れの個体数が多いことから食害スピードが速く、シロアリの中でもっとも危険な種類とされています。また、乾燥を嫌いますが、イエシロアリは水を運ぶ能力があるため乾燥した木材を湿らせて食害を進めることができます。

兵蟻 羽アリ
イエシロアリ イエシロアリ
体長:7.5~9.5mm
丸形の頭で触角は数珠状に伸びている
体長:7.5~9.5mm
黄褐色の体に白っぽい半透明の羽

アメリカカンザイシロアリ

アメリカカンザイシロアリは、輸入家具などについて日本にやってきた外来種です。アメリカ西海岸の広い範囲がもともとの分布域で、乾燥に強く寒さにも対応できるため徐々に生息地を広げています。

名前のとおり乾いた木材を食べ、その被害は家中の木材に及ぶことがあるのです。食害スピードが遅く、早期発見が難しいともいわれています。

兵アリ 羽アリ
アメリカカンザイシロアリ アメリカカンザイシロアリ
体長:約10mm
四角形に近い頭、触角の付け根部分が太い
体長:6~8mm
赤褐色の頭と半透明の黒っぽい羽

ダイコクシロアリ

ダイコクシロアリ

ダイコクシロアリは、おもに沖縄などの熱帯地域に生息しています。アメリカカンザイシロアリと同じく、乾燥に強いのが特徴です。イエシロアリやヤマトシロアリのように地中から家屋に侵入するのではなく、家具や梱包材などに潜んでやって来ることが多いようです。

兵蟻の体長は3.5~5.5mmで、黒っぽい頭と乳白色の体をしています。羽アリは体長5~7mmで、黄褐色の体に透明の羽がついています。

実際のシロアリ駆除データから

では実際のシロアリ駆除依頼における都道府県別分布も確かめてみましょう。

下表は、2017年に弊社に寄せられたシロアリ相談件数を都道府県別に集計したものです。地域ごとの世帯数に差があるため、10万世帯あたりの件数に直した「シロアリ指数」で比較しています。

上位県 下位都道県
順位 都道府県 シロアリ
指数
順位 都道府県 シロアリ
指数
1位 和歌山県 13.3 43位 秋田県 4.39
2位 長崎県 12.37 44位 東京都 3.59
3位 宮崎県 10.41 45位 岩手県 2.86
4位 鹿児島県 9.83 46位 青森県 1.96
5位 佐賀県 9.63 47位 北海道 1.11
全国平均 6.14

1位の和歌山県は、多雨地域である紀伊半島に位置する本州最南端の県です。2~4位の4県も九州に集中していることから、シロアリ被害は高温かつ雨が多い地域に多いことがわかります。一方下位道県は寒冷地域であり、実際の駆除データから見ても気温による影響を受けている可能性が高いことが見えてきます。

なお東京都は非木造の集合住宅に入居する世帯割合が他道府県よりも高い地域であり、このことが数値に影響していると考えられます。

シロアリの巣ができる場所と探し方

シロアリの巣はどのようになっているのでしょうか。種類ごとの巣の特徴と、探し方についてもご紹介します。

シロアリの巣が作られやすい場所

ヤマトシロアリは適度な湿気があるところを好み、餌場がそのまま巣となります。そして餌を求めて群れごと移動します。湿気がたまりやすい床下や玄関、浴室などはとくに巣が作られやすい場所でしょう。

イエシロアリは水分を運ぶことができるため、食害箇所に湿度はあまり関係ありません。地中に作られる大きな巣(本巣)のほかに、餌場とのあいだに分巣を作ることもあります。

床下や浴室だけでなく、屋根裏や壁の中など、巣が作られる場所はさまざまです。そのため、イエシロアリの巣を探すには、移動した痕跡を見つける必要があります。

巣探しのポイントとなる「蟻道」

巣探しのポイントとなる「蟻道」

ヤマトシロアリやイエシロアリは光や乾燥を嫌うため、排せつ物や土を使ってトンネル状の通路を作ります。これが「蟻道」(ぎどう)と呼ばれるもので、巣やシロアリ被害を発見する手掛かりになります。

蟻道はクロアリも作ることがありますが、クロアリの蟻道は人間が触ると簡単に崩れてしまうもろいものです。しかしシロアリの作る蟻道は触るだけでは崩れないようできているため、区別はしやすいでしょう。

また、木材の中を通って移動する場合もありますが、そこに割れ目などの隙間があると蟻道と同じように排出物や土でふさぎます。これを「蟻土」(ぎど)といい、蟻道と同じくシロアリを探すポイントです。

木材に住むアメリカカンザイシロアリ・ダイコクシロアリ

アメリカカンザイシロアリやダイコクシロアリは乾燥に強いため、蟻道や蟻土を作ることはありません。木材の中に穴を掘って生活しています。

ヤマトシロアリやイエシロアリのように大きな集団生活の場をもたないため、羽アリが発生する段階まで進行しなければ発見は難しいといえるでしょう。

シロアリは天敵が多い

シロアリの体はタンパク質が豊富で、外皮が柔らかいです。そのため、昆虫やクモ、スズメ・ツバメなど鳥類、さらにはモグラなどさまざまな生物の餌として狙われます。

肉食の昆虫であるクロアリもまた、シロアリにとっては天敵です。シロアリと同じようなサイズで容易にシロアリの巣に侵入できるため、クロアリは最大の天敵といえるかもしれません。

シロアリの活動サイクル

羽アリの発生時期が春から夏ということもあり、「シロアリは季節限定のもの」というイメージをもっている方が多いかもしれません。しかしシロアリは年間を通して活動していて、羽アリ発生はその活動の一部でしかありません。

季節ごとのシロアリの活動をご紹介します。

シロアリは冬眠をしません。「冬になれば自然といなくなる」などということはないのです。ただし、多くのシロアリは寒さが苦手なので、気温が低くなると活動は鈍くなります。

しかし、現代の住宅は高断熱化が進んでおり、床下なども温度が下がりにくくなっています。そのため建物によってはシロアリの活動が抑えられず、被害が拡大する例もあります。

温度が上がってくると同時にシロアリの活動も活発になります。羽アリが発生することもあり、シロアリ被害に気づきやすい季節です。

羽アリが飛ぶということは、大きな巣が近くにあり、深刻なシロアリ被害が起きているおそれがあるということです。すぐにシロアリ駆除を検討する必要があるでしょう。

熱帯に多いシロアリは夏に活動が活発になるイメージがあるかもしれませんが、極端な暑さは嫌います。そのため、夏場は比較的涼しいところに移動するようです。

暑さが落ち着いてくると、シロアリの活動はふたたび活発になります。そのため春に続きシロアリ被害も増える傾向にあるのですが、冬に向けて気温が低くなるごとにだんだんと活動域を狭めていきます。

シロアリはどこからやってくる?

シロアリのおもな侵入経路は、床下の地面からです。土がむき出しの基礎はもちろん、コンクリートを敷いてあっても、わずかな隙間や亀裂から入ってきてしまいます。

羽アリが外から飛んできてしまうのではないかと、心配になる方もいらっしゃるでしょう。しかし、羽アリが直接家の木材に飛んできて巣を作ることはあまりありません。というのも、シロアリは基本的に切り株や廃材、湿潤した朽ち木などに巣を作ります。木材が腐っている状態でもないかぎり、飛んできた羽アリが直接家屋に巣を作ってしまうことは少ないのです。

しかし、朽ちた木材などが庭にあると、そこに巣を作って家の中に侵入してきてしまうことがあります。

巣からの行動範囲はシロアリの種類によって異なります。ヤマトシロアリの行動範囲は狭く、数m程度です。

一方、イエシロアリは行動範囲が広く、巣がある場所から半径100mほど移動するといわれています。そのため、近所に作られた巣から土の中を移動してやってきてしまうことも考えられるでしょう。

羽アリを見つけたらまずすべきこと

もしもご自宅に羽アリがいるのを見つけたら、まずは「クロアリの羽アリ」と「シロアリの羽アリ」、どちらの羽アリなのか見分けてみましょう。見分け方は、1章の「画像でわかる!羽アリの見分け方」を参考にしてください。

クロアリの羽アリであれば、家屋への被害の心配はありません。シロアリの羽アリだった場合には、発生時期から種類がわかります。4~5月頃に発生する羽の黒いシロアリは「ヤマトシロアリ」、6~7月頃に発生する羽の黄色いシロアリは「イエシロアリ」だと考えられます。

どちらのシロアリだとしても、駆除業者などのプロに調査を依頼したほうがよいでしょう。シロアリ被害の全容は、経験や知識がなければわからないからです。

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業者が来る前に何ができる?

部屋の中に羽アリが発生している場合には、すぐにでも退治したいと思いますよね。業者を待つあいだの応急処置的な対策として、羽アリを掃除機で吸うというのが有効です。シロアリは弱い生き物なので、掃除機の風圧で死んでしまいます。

殺虫スプレーの使用は、分散したシロアリによって被害が拡大してしまうおそれがあるため控えてください。

こんな兆候はシロアリ発生の疑いあり!

シロアリの羽アリがいるということは、すでに家の中に巣を作られてしまっているかもしれません。シロアリ被害が大きくなる前の特徴として、つぎのような点が挙げられます。

・春から梅雨の時期、半透明で楕円形の羽が多く落ちている
・小さなフンが建物周辺や床下に落ちている
・床や柱をよく見ると、小さな穴が開いているように見える
・壁際に木の粉のようなものが落ちている

またつぎのような場合、シロアリ発生の危険性が高まります。あわせて確認しておきましょう。

・羽アリが多く飛んでいた
・近所の建物でシロアリ被害があった
・築年数が5年を経過、もしくは前回のシロアリ駆除・予防施工から5年経過している

放置すると大量発生のおそれも!

シロアリが発生してしまったときには、なるべく早く駆除することをおすすめします。見つけたシロアリを放置すると、つぎのような被害が起きてしまうおそれがあるのです。

・衛生面が悪化する
・建物の構造を弱める
・資産価値を下げる
・隣の家とトラブルになる
・建物の修繕費用がかかる

衛生面が悪化する

シロアリはセルロースを間接的に養分としますが、それ以外の成分はフンとして排出します。巣を中心に排出されたフンにはカビなど微生物が繁殖しやすく、衛生面の悪化は避けられません。また、シロアリ被害は湿った場所で起こりやすいため、シロアリがかじった木材は雑菌が繁殖しやすい環境になっているともいえるでしょう。

フンや被害箇所を放置すれば、ダニ発生やさらなる害虫・害獣を呼ぶなど、二次的な被害も発生しかねません。フンだけでなく、シロアリ自体を餌とする害虫・害獣を呼び込むおそれもあります。

建物の構造を弱める

シロアリは木材の内部を食べて空洞を作ってしまいます。そのため、建物を支える木材を食べられてしまうと、構造的な強度が弱くなってしまうのです。それが重なれば、地震や強風・積雪などで大きな力がかかったときに柱がゆがんだり、最悪の場合倒壊したりするおそれも出てきます。

また、構造的なゆがみが生まれれば住宅のあらゆる部分に支障をきたします。建材のズレで雨漏りが生じ、湿った場所にさらにシロアリが発生する、といった悪循環に陥ることもあるでしょう。

資産価値を下げる

シロアリが発生した建物は構造的に弱っていることが多く、建物の資産価値はどうしても下がってしまいます。シロアリ被害によって一度下がった資産価値は、たとえ修繕をしても回復させることはできません。

そのため、シロアリが発生しないよう、しっかりと予防をおこなっていくことが大切です。とくに将来建物を売却する予定のあるときはシロアリ予防を徹底しましょう。

隣の家とトラブルになる

大量発生したシロアリの羽アリが、隣家に飛んで行ってトラブルになるおそれがあります。行動範囲が広いイエシロアリの場合には、ご自宅に作られた巣を拠点として隣家を食害しに行ってしまうこともあるのです。

ご近所に迷惑をかけないためにも、早めにシロアリ駆除をおこなったほうがよいでしょう。

建物の修繕費用がかかる

シロアリ被害にあえば、建物の大規模な修繕が必要になることもあります。経済的な被害というのも、見過ごせませんよね。

「住宅の保険に入っているから大丈夫」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、シロアリ被害自体は、火災保険の補償対象ではありません

シロアリなど害虫による被害は劣化により発生したものとして取り扱われることが多く、それ自体が理由で保険を適用することは困難です。

ただし、シロアリ発生の原因に台風や雪の影響が絡んでいた場合、駆除費用が補償の対象になる可能性はあります。台風で瓦が飛んだり、雨どいが雪の重さで壊れたりして生じた雨漏りがシロアリ繁殖の要因として確かであれば「風災・雪災によって生じた被害」が適用されるでしょう。

シロアリ発生の原因に雨漏りが絡んでいる可能性がある場合は、駆除の際に原因特定をしてもらってください。

床下のシロアリ対策をしよう

シロアリ被害を防ぐためには、床下の対策が欠かせません。ここでは、シロアリ対策の手順をご紹介します。

ただし、床下での作業は、たまったほこりや充満した薬剤を吸い込んでしまうおそれがあります。また、施工むらなどによって、十分な対策効果が得られないといったこともあるでしょう。難しいと感じる場合には、無理をせずプロに依頼することをおすすめします。

床下に潜る準備

床下に潜る際には、最低限つぎのような防具を着用しましょう。

・長袖、長ズボン(汚れてもよいもの)
・運動靴
・防毒マスク
・防護メガネ
・保護帽
・手袋

木材や土壌に薬剤処理をする

シロアリの被害にあいやすい床下の木材部分に、木材用の駆除剤を散布します。とくに水回りや玄関周辺はシロアリが侵入してくることが多いため、十分に薬剤を行き渡らせてください。

もし蟻道が見つかった際には、シロアリが通っていると思われるルートに薬剤を注入しましょう。

ヤマトシロアリ、イエシロアリなどの大半は土壌からやってきます。そのため床下の土にも土壌用のシロアリ駆除薬剤を散布・注入します。

以上が基本的な手順ですが、難しいと判断した場合にはすみやかに業者へバトンタッチすることも大切です。

ベイト剤は土に埋めるか被害場所に固定する

薬剤を使った対策のほかに、「ベイト剤」をシロアリ駆除や予防に使用することもできます。ベイト剤とは、シロアリの好む餌に薬剤を混ぜ込んだもので、いわゆる毒餌です。

シロアリには巣に餌を持ち帰る習性や、「グルーミング」といって仲間と体をなめ合う習性があります。そのため、うまくベイト剤に食いつかせることができれば、巣ごと退治することが可能になるのです。

ベイト剤は専用の容器に入れて土に埋めるか、被害箇所にテープで固定するなどして使います。

定期的な予防と検査をしよう

「シロアリなんて見かけていないから大丈夫」と思っている方も、シロアリ予防の施工は定期的におこなうことをおすすめします。薬剤散布から時間が経って、油断したころに被害が発生してしまうことも多いのです。

予防意識は築年数経過とともに薄れがち

ここでも実際のデータを見てみましょう。

以下のグラフは、弊社に寄せられた依頼における予防と駆除の割合を、築年数ごとに示したものです。

表2・予防/駆除の割合と築年数別シロアリ相談事例

このデータを見てもわかるように、5年以下では6割以上の事例が「予防」の依頼なのに対し、築16年を過ぎると2割を切ってしまいます。これは、シロアリの予防に対する認識が築年数経過によって薄れていくことを表しているのではないでしょうか。

もちろん、築年数の経過によってシロアリが発生しやすくなることも駆除の割合が増える要因のひとつでしょう。そのため、シロアリ予防は継続しておこなうことが大切なのです。

検査は無料の業者が多い

予防や駆除を前提としたシロアリ検査であれば、見積りとともに無料でおこなう業者がほとんどです。複数の業者で見積りを取って比較するというのもよいでしょう。

弊社でも、現地調査は無料で受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。

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編集者情報

編集者

鈴木宏則 シェアリングテクノロジー株式会社 シロアリ110番 編集長

2015年より編集者としてシロアリをはじめとした害虫駆除に対する記事、100本以上の執筆に携わる。現在も編集者として活動、記事の構成・執筆・現場取材など様々な業務に従事。

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