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アメリカカンザイシロアリが分布を拡大している!外来種の生態と対策

アメリカカンザイシロアリが分布を拡大している!外来種の生態と対策

“アメリカカンザイシロアリ”は、近年住宅地で勢力を拡大している外来種のシロアリです。

湿った環境を好む日本のシロアリとは異なり、乾燥した場所でも生息することができるため生息場所の特定がなかなかできません。また、コロニー(群れ)が小規模で点在するため、目立った被害が出るまでに時間がかかり、早期発見が難しいことでも知られています。

さらに、「羽アリの飛来によって生息範囲が広がる」「コロニーの再生能力が優れている」などの特徴ももっており、駆除の難易度が高いシロアリだといえます。

アメリカカンザイシロアリの被害を防ぐためには、定期的な調査と継続的な駆除・予防の処置をおこなう必要があります。長期的な対策も任せられる業者をお探しなら、弊社にご相談ください。地域に密着した信頼できる業者をご紹介します。

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外来種アメリカカンザイシロアリの生態

アメリカカンザイシロアリはその名のとおり、乾いた木材に生息するアメリカ原産のシロアリです。もともとの分布地域は北アメリカの太平洋沿岸で、ヨーロッパ諸国でも猛威を振るい、建物だけでなく木製家具や楽器などへの被害も多いシロアリとして恐れられてきました。

日本のシロアリが湿った土壌を中心に生息している“土壌性シロアリ”であるのに対し、アメリカカンザイシロアリは“非土壌性シロアリ”といって木材の中に生息しています。

見た目や生態について、詳しく確認していきましょう。

外見的特徴

シロアリは組織で活動しており、階級ごとに異なる見た目をしています。生殖活動を担う王・女王アリを頂点に、羽アリ、羽アリの前段階であるニンフ、兵蟻(へいぎ)、職蟻(しょくぎ)とそれぞれに違った役割を担っているのです。

各階級のなかでも巣の外に出て活動し、見かける可能性の高い兵蟻・職蟻・羽アリの外見的特徴をご紹介します。

兵蟻 職蟻 羽アリ
アメリカカンザイシロアリ アメリカカンザイシロアリ アメリカカンザイシロアリ
外敵からコロニーを守る兵隊アリ。
頭部が長方形に近い特徴的な形をしている。
体長は約10mmで、色は頭部が茶色っぽく、胴体は白っぽい。
エサ集めや卵の世話など、コロニーの維持に関わる仕事全般をおこなう働きアリ。
シロアリの種類による見た目の差があまりない。
体長は約7~8mmで、色は全体的に白っぽい。
新たな巣を作るために飛び立つ個体。繁殖が進んで個体数が増えた巣で発生する。
体長約7mmで、頭部が赤く胴体や羽は黒っぽい。

現在確認されている生息地域

アメリカカンザイシロアリが日本で初めて確認されたのは、1976年の東京です。家具や建築材料の輸入が盛んになるのとともに、アメリカカンザイシロアリの流入も急速に増加しました。

生息地域と侵入経路

現在はおもに関東よりも西の地域の都市部を中心に点々と生息しています。シロアリは暖かい環境を好むため、北海道などの気温が低い地域ではまだ生息が確認されていません。

ただし、近年は断熱性や気密性が高く冬でも暖かい住宅が増えているので、どこに住んでいても油断できない状況であるといえます。事実、原産国のアメリカでも、分布の北限は1月の平均気温が0度になるような地域です。

おもな侵入経路

アメリカカンザイシロアリのおもな侵入経路は、輸入家具や木材の搬入と羽アリの飛来です。

アメリカカンザイシロアリが住みついた家具やこん包材、住宅の建材などが輸入されることで、日本の住宅にも被害がもたらされました。食害が進んだ木材ならともかく、被害が表面化していない状態で気付くことは難しいため、輸入による侵入というのは今後も続いていくと考えられます。

そして、日本の住宅での繁殖に成功したアメリカカンザイシロアリは、羽アリとして飛び立つことで生息場所を拡大しています。たとえ輸入家具や輸入建材を使用していなくても、羽アリの飛来によって侵入されてしまうおそれがあるのです。

被害が発生しやすい場所

日本のシロアリは湿気を好むため、床下や水回りなどのジメジメとした場所が被害にあうことが多いです。しかし、乾燥に強いアメリカカンザイシロアリは、家中のすべての木材に住みつくおそれがあります。屋根裏や壁の中での被害も多く、たんすやベッドなどの木製家具や、ピアノなどの楽器が食害にあうこともあります。

羽アリの発生時期

シロアリは繁殖が進んでコロニーが飽和状態になると、羽アリを飛ばすことで生息域を拡大したりコロニーの個体数を調節したりします。これは群飛(ぐんぴ)といい、発生時期はシロアリの種類によって異なります。

アメリカカンザイシロアリの日本での群飛は、7~10月の昼間に発生することが多いです。ただし、3~11月にも確認された例があり、気温や繁殖などの条件さえよければアメリカカンザイシロアリの羽アリは一年中発生する可能性があります。

一方、日本のシロアリであるヤマトシロアリの群飛時期は4~5月、イエシロアリの群飛時期は6~7月に限られています。

また、飛行距離はヤマトシロアリで百メートルほど、イエシロアリは数百メートルで、どちらも一度きりしか飛べません。それに対し、アメリカカンザイシロアリは長距離を飛ぶ個体は少数で、2~3メートルの範囲を1~数回飛ぶ個体が多いです。

アメリカカンザイシロアリは飛行距離が短いぶん被害が広がりにくいように思えますが、飛び立ったオスとメスが出会う確率が高くなり、着実にコロニーの数を増やしています。

繁殖スピードとコロニーの規模

アメリカカンザイシロアリの繫殖スピードは、日本のシロアリより遅いです。群飛後に新しく作られたコロニー内の個体数は、1年で数匹~数十匹とゆるやかに増加します。原産国のアメリカでは千匹以上になることもありますが、日本の住宅のように小さな木材の中では最大でも数百匹程度にしか増えません。

ちなみに、ヤマトシロアリでは数万匹、イエシロアリでは百万匹もの群れを形成することがあります。比較してみると、アメリカカンザイシロアリの規模の小ささが際立ちますね。ではなぜ、小規模な群れなのに危険な外来種とされているのでしょうか。

アメリカカンザイシロアリが恐れられる理由

アメリカカンザイシロアリは、予防や駆除が難しいシロアリとして恐れられています。原産国であるアメリカのハワイ州では、建物内部も含めたすべての木材への防蟻(ぼうぎ)処理が義務付けられているほどです。

日本の建築基準法で義務付けられているのは地盤面から1メートルまでの構造材のみで、木材の種類や大きさによっては防蟻処理が不要なこともあります。日本の建築時の予防では、アメリカカンザイシロアリに対しては不十分なのです。

ほかにも、以下の4つの理由が日本でのアメリカカンザイシロアリ対策をより困難にしています。

・早期発見が難しい
・生息場所の特定が難しい
・薬剤散布での対策が難しい
・ベイト工法が通用しない

早期発見が難しい

アメリカカンザイシロアリの駆除を妨げる原因として大きいのが、早期発見の難しさです。

先程ご説明したとおり、アメリカカンザイシロアリの繫殖スピードは遅く、コロニーの規模も小さいです。そのため、目立った被害が表れるまでには時間がかかり、気付いた頃にはすでに羽アリを飛ばして生息場所を増やしてしまっています。

羽アリの飛行距離が短いので、同じ建物内に複数のコロニーを作られるということも珍しくありません。日本でも、1つの建物から30以上のコロニーが発見された事例もあります。小規模なコロニーで点在するという特徴のために、すべてのシロアリを確実に駆除することが困難になっているのです。

生息場所の特定が難しい

ヤマトシロアリであれば、床下や水回りなどを中心に探すことで巣を見つけることができます。しかし、アメリカカンザイシロアリは乾燥した環境でも生きられるため、生息場所の見当をつけることが難しいです。

さらに、ヤマトシロアリやイエシロアリを探す際の重要な手がかりとなる蟻道(ぎどう)が、アメリカカンザイシロアリでは作られません。蟻道とは、土壌性シロアリが土や排せつ物を固めて作る通り道で、乾燥から身を守る役割をしています。

乾燥した環境でも平気なアメリカカンザイシロアリは、蟻道を作ることなく木材の内部を食べながら移動しているのです。

薬剤散布での対策が難しい

日本でのシロアリ対策として一般的なのは、薬剤散布です。床下にシロアリ駆除剤を散布することで、住みついたシロアリを駆除するだけでなく、土壌からの侵入を防ぐこともできます。

しかし、アメリカカンザイシロアリは土壌には生息していません。羽アリの飛来によって侵入するため、建物の内部や屋根裏など、あらゆる場所に住みつきます。

建物全体をアメリカカンザイシロアリから守るためには、人が生活している部屋の中への薬剤散布や、壁を剥がして建材内部への散布もおこなわなければなりません。人体や建物への影響を考えると、現実的ではない方法です。

ベイト工法が通用しない

日本のシロアリ対策では “ベイト工法”も有効な方法としてもちいられます。土壌に設置した毒エサをシロアリに持ち帰らせることで、巣ごと駆除するという方法です。

しかし、アメリカカンザイシロアリは土壌には生息しないため、ベイト工法では駆除することができません。

アメリカカンザイシロアリを見つける方法

アメリカカンザイシロアリの生息場所を探すときには、木くずやフンが手がかりとなります。

木くずを頼りに早期発見!

住宅に飛来したアメリカカンザイシロアリは、木材に穴を開けて内部に侵入します。3ミリメートルほどの穴と木くずが見つかった場合、営巣し始めのアメリカカンザイシロアリの可能性が高いです。近くに半透明の羽が落ちているなら、それはアメリカカンザイシロアリの羽アリが落としたものだと考えられます。

このようなごく初期に発見できれば、穴の中に殺虫スプレーを吹き付けることで対処可能です。ただし、木材に開いた小さな穴と少量の木くずに気付くことは難しく、多くの場合は見過ごしてしまいます。

また、運よく発見して対処できたとしても、被害箇所が1ヶ所とは限りません。複数のコロニーを作られているおそれもあるので、プロに調査してもらうことをおすすめします。

フンが見つかったら被害が進行しているおそれ

アメリカカンザイシロアリの被害に気付くきっかけとして多いのは、落ちているフンを見つけることです。

アメリカカンザイシロアリのフンは、糞粒(ふんりゅう)やペレットとも呼ばれるように、1ミリメートル前後のさらさらとした粒です。よく見ると俵型をしており、表面には溝がついています。

アメリカカンザイシロアリのフン(文字なし)

ただし、目立つ量のフンが排出される頃には、食害が進んでいることが考えられます。個体数が増えて巣の中にフンがたまってくると、蹴り出し穴という1~5ミリメートルほどの小さな穴からフンを排出するのです。

もしも小さなフンが落ちているのを見つけたら、そのままにして業者を呼びましょう。フンや蹴り出し穴は、被害箇所の特定に役立ちます。

原産国アメリカで主流の駆除方法は日本ではおこなえない

アメリカカンザイシロアリの原産国であるアメリカでは、天幕燻蒸処理熱風処理といった大胆な駆除方法が主流です。一方、日本では薬剤の穿孔注入や、建材のホウ酸処理などの対策がとられています。

それぞれどのような方法か解説していきます。

天幕燻蒸処理

天幕燻蒸処理

天幕燻蒸処理(てんまくくんじょうしょり)とは、建物をビニールシートで覆って、その中に毒ガスを充満させるという駆除方法です。アメリカカンザイシロアリはすべての木材に住みつくおそれがあるため、建物全体をすみずみまで殺虫できるこの方法が有効なのです。

ただし、シロアリ以外の生物もすべて殺してしまう危険な方法でもあります。住宅が密集した日本でおこなうことは難しく、費用も百万円を超えるほど高額です。施工できるのも専門の燻蒸処理業者に限られています。

また、人体への影響を考慮して、成分が残留しないガスが使われます。処理をおこなった時点ではすべてのシロアリを駆除できたとしても、羽アリの飛来によってすぐに再発してしまうこともあるのです。

熱風処理

熱風処理は、熱によってアメリカカンザイシロアリを死滅させる方法です。燻蒸処理と同じく、建物をシートで覆い、熱風を送り込んで数時間~24時間以上高温状態を保ちます。

熱風処理も危険がともない、近隣への影響が大きいため日本ではおこないません。

薬剤の穿孔注入

日本で主流となるのは、木材に穴を開けて薬剤を注入する穿孔注入(せんこうちゅうにゅう)という方法です。

穿孔注入を効果的におこなうためには、被害箇所の特定が必要不可欠です。駆除の取りこぼしがあると、そこからまた被害が広がってしまいます。アメリカカンザイシロアリが生息している場所のすべてに薬剤を注入して、残さず駆除することが大切なのです。

穿孔注入には、日本しろあり対策協会が認定登録した“乾材シロアリ用駆除薬剤”が使われます。安全性の基準をクリアした合成薬剤で、アメリカカンザイシロアリにも有効だと認められたものです。

ほかにも、業者によってはムース状の薬剤や、ホウ酸を使用する場合もあります。

ホウ酸処理

アメリカカンザイシロアリの予防や駆除には、ホウ酸も有効です。ホウ酸が体内に入ったシロアリは、エネルギー代謝ができなくなってやがて死んでしまいます。しかも、ホウ酸は揮発性がないので効果が半永久的に続き、人間にとっては安全性が高いという利点もあるのです。

ただし、ホウ酸は水に弱く、屋外では雨で流れ落ちてしまいます。また、ホウ酸で予防するためには、アメリカカンザイシロアリに加害されるおそれのある木材すべてに染み込ませておく必要があります。

ホウ酸の効果をもっとも引き出すことができるのは、新築時の施工です。木材にあらかじめ加圧注入し、内装をおこなう前の建物全体にホウ酸を散布することで、長期的にシロアリを予防することができます。

アメリカカンザイシロアリは保険・保証の対象外

アメリカカンザイシロアリの被害にあってしまったとき、駆除費用を浮かせるために保険を利用したいと考える方もいるでしょう。しかし、シロアリ被害は火災保険や住宅総合保険の補償の対象ではありません。

また中古住宅向けのシロアリ保険や、シロアリ駆除の再発保証も、アメリカカンザイシロアリには対応していないことがほとんどです。アメリカカンザイシロアリは日本のシロアリとは生態が異なるため、従来の床下の薬剤散布や土壌処理に対する保証は適用されないのです。

アメリカカンザイシロアリ以外にも乾材シロアリはいる

現在日本では、アメリカカンザイシロアリのほかにも“ダイコクシロアリ”“ニシインドカンザイシロアリ”といった乾材シロアリの流入が確認されています。

ダイコクシロアリは沖縄での被害が多いシロアリとして有名ですが、今後本州に侵入してくることも十分考えられます。ニシインドカンザイシロアリは定着こそ確認されていないものの、本州で発見された事例があります。

輸入木材や家具に紛れての侵入は今後も増えることが予想されるため、乾材シロアリへのより一層の対策が必要です。

輸入家具の購入・使用時には注意しよう

アメリカカンザイシロアリの被害を広げないためには、水際で退治することがとても重要です。輸入家具を購入する際には、防蟻処理がほどこされているかを確認するようにしましょう。特に、個人での直輸入はチェックがおろそかになってしまいがちで危険です。

購入後は家具に小さな穴が開いていないか、木くずやフンが付着していないかを点検して、異変に気付いたらすみやかにシロアリ駆除業者に連絡してください。

カンザイシロアリ対策には業者との信頼関係が不可欠

アメリカカンザイシロアリは、乾燥した木材に住みつき、ゆっくりと建物をむしばんでいくシロアリです。被害に気付くことが難しいうえに、土壌性のシロアリのように床下への薬剤散布では駆除や予防ができません。

建物の複数個所に分散して生息するアメリカカンザイシロアリを駆除するには、複数回の薬剤注入とこまめな点検が必要です。まずは1年に3~4回と、短いスパンで穿孔注入処理をおこなってできるかぎり個体数を減らします。その後も定期点検をして、再発にいち早く気付くことが重要になるのです。

何度も自宅に来てもらうわけですし、少しの異変でも気軽に相談できるように、業者との信頼関係を築くことは大切です。安心して任せられる業者かどうか、初めにきちんと選ぶことをおすすめします。

もしも業者選びに迷うなら、弊社にご相談ください。調査・駆除から末永い予防対策まで、アメリカカンザイシロアリに対応可能な業者をご紹介いたします。

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編集者情報

編集者

鈴木宏則 シェアリングテクノロジー株式会社 シロアリ110番 編集長

2015年より編集者としてシロアリをはじめとした害虫駆除に対する記事、100本以上の執筆に携わる。現在も編集者として活動、記事の構成・執筆・現場取材など様々な業務に従事。

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