シロアリ駆除の費用相場をご紹介!業者や使う薬剤などで料金は変わる
シロアリ駆除を業者に依頼する場合、11万円~17万円くらい(20~30坪の場合)を目安にしておきましょう。ただし、状況によって費用は変わるため、あくまで参考程度に考えておいてください。シロアリ駆除の費用は、業者や被害状況などによって変わってくるからです。
ここではおもな業者の業務形態ごとの相場や、ほかに費用が変動する原因について詳しく見ていきます。シロアリ駆除を業者に依頼しようと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
シロアリ駆除費用相場は依頼先によって違う!それぞれご紹介
シロアリ駆除費用は、どの業者に依頼するかによって大きく異なってきます。そのため、納得のいく値段でシロアリ駆除をするためには、それぞれの費用相場を知っておきましょう。
費用の相場の前にまず、料金の表記についてご説明します。多くの業者は料金の表記をする際に「㎡(平方メートル)」もしくは「坪」の単価としているのです。もし、違う表記で料金の比較をしたい場合は、下の計算式で置き換えてください。
料金(㎡)×3.306=料金(坪)
料金(坪)×0.3025=料金(㎡)
そして、おもな業者ごとの費用をまとめると、以下のようになっています。
シロアリ駆除費用相場まとめ | ||
依頼先 | 費用単価の相場 | 平均的な戸建1軒あたりの費用相場 |
自社施工の業者 | 1,865円/㎡ 6,139円/坪 |
123,186円/20坪 184,779円/30坪 |
インターネット仲介業者 | 1,268円/㎡ 4,190円/坪 |
83,803円/20坪 125,705円/30坪 |
ホームセンター | 1,899円/㎡ 6,280円/坪 |
125,600円/20坪 188,400円/30坪 |
農協 | 不明 | 不明 |
全体 | 1,677円/㎡ 5,536円/坪 |
110,727円/20坪 166,090円/30坪 |
※費用はそれぞれ業者ごとに4社のホームページに記載されている費用の平均を算出したものです
(農協はHPでの記載が見つかりませんでしたので、不明としています)
※㎡あたりの単価と坪単価はそれぞれ換算したものも含みます。
※費用は税別価格です。また、2020年11月現在の情報です。
各業者がホームページに載せている価格は最低価格となることが多いため、シロアリ駆除予算を考えるとき、「最低でもこれくらいは必要」というイメージでご活用ください。実際にかかる費用は、業者だけでなく被害・工事内容によって変化します。状況によっては、費用は100万円を超える可能性もあります。どのようなことで変わるのかはのちほどご説明します。
なお、今回ご紹介するのはシロアリ駆除の費用ですが、予防を業者にお願いする際の費用もほとんど同じとなることが多いです。駆除も予防も作業自体は似たようなものだからというのが理由です。ただ、中には予防のほうが割安となる業者もいます。また、駆除の際の調査については、見積りで必要になることから無料となることが多いです。
ここからは、各業者でなぜ費用相場に差が出るのか、その理由を見ていきましょう。
自社施工のシロアリ業者
自社施工のシロアリ駆除費用業者の相場は、1,865円/㎡(6,139円/坪)です。全体の相場に比べて高いのは、広告費や人件費がかかっていると考えられます。
自社で受注から施工まですべておこなっているため、事前にどんな業者がやってくるのかわかるというのが強みです。
インターネット仲介業者
インターネットには、シロアリ駆除業者の紹介を専門とした仲介業者も存在しています。このような業者の場合、費用相場は1,268円/㎡(4,190円/坪)です。実際に駆除をおこなうのは提携している業者となるため、具体的な作業については実際に見積りを取ってみないとわからないですが、費用は安い傾向にあります。
費用が安くなるのは、インターネット仲介業者が広告を出して集客することで、提携している業者のコストを抑えられるという仕組みからです。
ホームセンター
ホームセンターが仲介をしているシロアリ駆除業者の費用相場は、1,899円/㎡(6,280円/坪)です。基本的にインターネット仲介業者と同じく、実際の施工は提携業者がおこなうという仕組みになっています。また、依頼するホームセンターによって費用の差があります。
ちなみにホームセンターに依頼する場合は、ネットではなく店舗での手続きが必要なケースが多くなります。
農協
農協もインターネット仲介業者やホームセンターと同じく、提携業者が駆除をおこないます。費用についてはホームページに掲載されていないため不明ですが、農協の提携業者のひとつが大手であることから、大手の駆除料金+仲介手数料となり比較的高いと考えられます。
ただ、大手の施工のため、作業やアフターサービスはしっかりしています。
シロアリ110番の費用
弊社サイトであるシロアリ110番は、インターネット仲介型の業者です。インターネットの集客に特化して広告費を抑えているうえ、加盟店の空いている時間帯を埋めるようにして施工をおこないます。そのため、1,200円/㎡(3,961円/坪)という低価格でシロアリ駆除依頼が可能です。
さらに「無料現地調査」や「保証サービス」もあるシロアリ駆除業者をご紹介できます。
24時間365日体制でお電話をうけたまわっていますので、シロアリの駆除をご検討の際はぜひご相談ください。
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シロアリ駆除費用が決まる要素とは
先ほどもご紹介したように、業者が掲載しているシロアリ駆除費用は、あくまで基本的な料金となります。実際には、費用が状況によって変化することも多くなりますので、基本的な内訳と変化するのはなぜかということについて見ていきましょう。
シロアリ駆除費用の基本的な内訳
シロアリの駆除費用には、基本的に以下の3つのようなことが含まれています。
・薬剤散布などの標準工事
シロアリ駆除の費用で基本的に含まれてくるものといえば工事費です。この工事費には作業する人が働く人件費や、薬剤などの道具を使用するときにかかる道具費用が含まれていることがあります。
・養生・清掃費用
養生とは、シロアリを駆除するために業者が床下にもぐるとき、室内に床下のホコリが広がらないようにする作業のことをいいます。床下にはホコリや汚れがたまっていることが多いので、駆除をするときの養生は大切なのです。また、シロアリ駆除をしたあとに床下や部屋の掃除をするための費用も含まれます。
・追加工事や保証など
シロアリ被害があるということは、すでに建築材が侵食されている場合も十分考えられます。そのため、シロアリ駆除後に建築材の修復をする「追加工事費用」も基本料金に含まれていることが多いです。また、今後シロアリ被害が再発したときを考慮し、定期点検や破損個所の修復をするための保証サービスが基本料金に含まれている場合もあります。
シロアリ駆除費用が上下する要因とは
シロアリの駆除費用は、以下の要因で変動していきます。
シロアリの種類
日本で建物に被害を出しているのは、ヤマトシロアリ、イエシロアリ、アメリカカンザイシロアリの3種類であることがほとんどとなります。このうちヤマトシロアリは被害が床下に集中することが多いです。しかし、イエシロアリやアメリカカンザイシロアリは、被害が床下にとどまらないということもめずらしくないです。
そのため、費用に関しても、ヤマトシロアリよりイエシロアリ、アメリカカンザイシロアリのほうが高くなる傾向にあります。
被害の大きさ
とくに費用が変動しやすい要因は、シロアリ被害の大きさです。被害の範囲・程度が大きければ大きいほどシロアリ駆除費用も多くかかってしまいます。また、被害が進んでいる場合は建物を修復するための追加工事費用もかかる場合もあるため覚えておきましょう。
加害場所や建物の構造
シロアリの加害する場所によって、対応できる工法が変わってきますので、よりコストがかかることがあります。たとえば浴室の場合、床下が埋められており入ることができないこともあります。その場合、穴を開けて薬剤を注入するという工法が用いられるのです。
また建物の構造によっては床下に人が入ることができず、点検口を作ったり、コンクリートに穴を開けたりする必要が出てきます。そのような作業は手間がかかるため、追加料金がかかるケースが多いです。
工法の違い
シロアリ駆除には「バリア工法」と「ベイト工法」という2つの種類があり、それぞれシロアリ駆除の費用相場が違います。それぞれの工法の特徴と費用について簡単にご紹介しましょう。
■バリア工法
バリア工法とは巣や侵入経路に薬剤を直接注入し、シロアリを駆除する方法のことです。シロアリのすみかに直接干渉できるため、即効性の面で優れています。さらに、ベイト工法と比べて費用が安く済むといったメリットがあります。
■ベイト工法
脱皮する虫のみに効く「脱皮阻害剤」という成分が含まれた餌をシロアリの通り道に設置し、じっくり駆除する方法がベイト工法です。シロアリ駆除費用・即効性の点でバリア工法に劣るものの、ベイト工法は人間に害が少ない薬品を使うため安全性が高くなっています。
使用する薬剤
シロアリ駆除に使用する薬剤にも、いろいろなものがあります。薬剤自体の値段もそれぞれ違いがあるため、どのようなものを使用するかで費用も変化するのです。
たとえば、アイビターンという薬剤は無農薬で食品添加物にも使用されているようなもののため、高価で費用が高くなります。
最低施工金額が適用されることも
最低施工金額とは、シロアリ駆除を施工する範囲が一定を下回る場合、設定されている単価にかかわらず必要になってくる料金となります。これは、シロアリ駆除の際に範囲にかかわらずかかるコストが、単価ごとの料金だと赤字になってしまうため、設定されているのです。
もし自分で駆除をする場合にかかる費用は
結論からいいますと、自分で駆除する場合は業者よりもシロアリ駆除費用が安くなる場合もあります。しかし必要な道具にかかる値段や施工の手間を考慮すると、割に合わないことが多いです。もし自分でシロアリ駆除をするときは以下の道具が必要になってきます。
必要な道具例 | |
道具 | 役割 |
作業着、防護メガネ、防護頭巾、マスク、運動靴、手袋 | 身の危険から守るための装備 |
シロアリ駆除剤 | シロアリを駆除するための薬品 |
電動ドリル | 薬剤を注入するための穴を開ける |
薬剤噴霧器 | 薬剤を散布する |
このように、自分でシロアリを駆除するときに必要な道具は多いです。そのため、道具をそろえるだけで数万円の費用がかかってしまうこともあります。またシロアリの発生場所によっては、十分な作業スペースを確保するために解体する道具が必要になり、さらに費用がかかることもあるのです。
それでも、業者に依頼するよりは費用がかからないかもしれません。しかし、ちゃんと駆除できる可能性はプロである業者に比べて大きく下がりますし、再発しても誰も保証してくれないため、また自力で駆除する必要があります。そのため、結局業者に依頼するよりも余分な費用がかかってしまうこともあるでしょう。
自力での駆除を検討しているのであれば、それらのことをしっかり考えておくようにしてください。
シロアリ駆除費用を抑えるには
業者に依頼したい人のなかには、できるだけシロアリ駆除費用を抑えたいという方もいることでしょう。その場合は安い業者を選ぶだけではなく、以下のような方法でかかる費用を抑えられることもあります。
保険金申告
じつはシロアリ駆除の費用は、確定申告時に計上する「雑損控除」の対象となるため、所得税減額により間接的に費用を抑えられる可能性があります。雑損控除とは、災害や害虫などの被害に遭った場合に所得税が控除される制度です。ただし、以下の条件をすべて満たす必要があるので、すべての人が制度を受けられるわけではありません。
【雑損控除の条件4つ】
- 被害に遭った建物の納税者または親族である
- 総所得金額が38万円以下であること
- 日常生活で必要な建物が被害に遭った
- シロアリ駆除費用であること(予防は対象外)
早期駆除
シロアリは繁殖スピードが早い害虫であり、放置すると被害がさらに広がってしまいます。そのため、シロアリの被害が見られたら早期駆除をすることが大切。早期駆除によりシロアリ被害を最小限に抑えられれば、シロアリ駆除費用も抑えやすいのです。またシロアリを早期駆除したい場合は、即効性のある「バリア工法」での駆除を業者に依頼するとよいです。
複数業者を比較検討
業者に依頼するシロアリ駆除費用を抑えたいときは、少なくとも2~3社から見積りを取るようにしましょう。複数の業者を比較検討してもっともよい業者を選ぶことで、シロアリ駆除費用を抑えることが可能です。ただ、値段の安さだけで見ると保証や施工の面で不安があるので、費用とあわせてサービス内容も比較するようにしてください。
また、シロアリ110番では無料現地調査が可能で、キャンセル料も無料な業者をご紹介しますので、気軽に検討しやすくなっています。複数業者を比較検討する際は、そのうちのひとつとしてぜひ弊社を加えてみてください。
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シロアリ駆除業者選びのポイント
シロアリ駆除費用だけでなく、業務の実績やサービス内容にも注意して業者を選ぶようにしましょう。ここでは、安心してシロアリ駆除を任せられる業者選びのポイントについてご紹介します。
事前に料金の説明が詳しくあるか
シロアリ駆除を依頼して業者が現地調査のために自宅を訪問した際、基本的には現地調査内容や駆除についての事前説明があります。このとき、料金について詳しい説明があるかチェックしておきましょう。肝心な要素である「シロアリ駆除費用」についてごまかさずに話してくれる業者であれば、安心して駆除を任せやすいです。
また事前説明では、「内容を具体的に話している業者であるか」という点も気にしておきたいポイント。料金や施工内容についてどのように進んでいくのか、不明に思った点があれば業者に質問してみるとよいです。
実績があるか
より精度の高いシロアリ駆除をしてもらうために、業者の実績が豊富であるかをチェックすることも大切です。業者の実績を正確に知ることは難しいですが、以下4つのポイントを見ることで、実績豊富な業者をある程度判断できるかもしれません。
実績豊富なシロアリ駆除業者のポイント | |
注目したい点 | 基準や目安 |
業務実績はどれほどか | 業務歴が数年以上。10年を超えるならベスト |
日本しろあり対策協会の会員か | 公式サイトの会員名簿に記載されている |
資格を持っているか | 「しろあり防除施工士」を取得している |
情報発信に積極的か | 業者サイトに施工時の様子や事例を公開している |
保証サービスが満足できるものか
シロアリ駆除業者を選ぶときは、保証サービスの期間と内容に注意するようにしてください。なぜなら、新しいシロアリが住み着いて被害が再発するケースが十分に考えられるからです。保証サービス期間は5年あるものを選ぶと安心です。
また業者によって保証内容が細かく異なる場合も。期間中の定期点検を実施しているか、再依頼にかかるシロアリ駆除費用はどうなるかなど、保証の詳細をしっかりと確認しておきましょう。
施工料金が安すぎないか
シロアリ駆除の費用は安ければよいように思えますが、相場に比べてあまりにも安すぎる場合は注意しましょう。なぜなら、費用が安い分、最低限の処理となる可能性があるからです。そして、それ以上の処理は追加費用が発生し、合わせると相場を超えてしまうかもしれません。
また、保証がない、もしくは範囲がだいぶ狭くなっていることもあるそうです。そのため、費用以外の部分もしっかり確認しておくとよいでしょう。
見積りはしっかりと細かく書かれているか
基本的にシロアリ駆除は、見積り後に依頼主の了解を得てから施工となります。見積り時にしっかり確認せず了承してしまうと、あとでトラブルにつながることもあるのです。
そのため、見積りをしっかり確認しておく必要がありますが、内容が明確でないとちゃんと把握することができません。その場合、あとで解釈が違っていてトラブルになることもあるため、なるべく見積りが明確となっている業者を選ぶといいでしょう。
まとめ
シロアリ駆除業者はすべて同じではなく、業務形態などが違っています。そのため、それぞれの費用の傾向も変わってきます。費用も変わってきますが、それだけでなく、どうしてその料金設定なのかということも理解しておきましょう。
また、業者が提示している料金はあくまで、「最低でもこれくらいはかかる」程度に見ておくようにしてください。実際にかかる費用は状況によって変わってくるからです。
実際の費用については見積りを取ることでわかります。その際、内容をしっかり確認する、業者へ質問をしておくなどのことをして、費用だけで決めないようにしましょう。また、1社でなく複数社で見積りを取り、比較するのがおすすめです。
弊社では無料で見積り可能な業者をご紹介します。とりあえず、見積りだけ取っていただくことも可能ですので、ぜひご連絡ください。
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編集者情報

鈴木宏則 シェアリングテクノロジー株式会社 シロアリ110番 編集長
2015年より編集者としてシロアリをはじめとした害虫駆除に対する記事、100本以上の執筆に携わる。現在も編集者として活動、記事の構成・執筆・現場取材など様々な業務に従事。