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シロアリの種類は日本だけでも20以上!人に影響する危険性とは?

シロアリの種類は日本だけでも20以上!人に影響する危険性とは?

シロアリといえば、木材を食害するおそろしい害虫です。そんなシロアリが、日本には20種類以上生息しています。見た目が特徴的な種類もいますし、特性も生息地域もさまざまです。

なかには人間の住んでいる場所には姿を見せず、山や森林で生活している種類もいます。人間の生活に影響を及ぼすシロアリがどのような種類なのか、シロアリの種類や分布について確認してみましょう。

そして、人間への害の有無や食性の違いを知って、シロアリを発見した際に駆除を急ぐべきかどうかなどを判断するために役立ててください。

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日本に生息するシロアリの種類

日本には、20種類以上のシロアリが生息しています。大きく4つの科に分類することができるので、それぞれ生息地域や特徴とともにご紹介しましょう。

ミゾガシラシロアリ科
名称 生息地 特徴
ヤマトシロアリ 日本全国
(北海道の北部を除く)
湿度の高い場所を好み、床下などの1階部分での被害が多い
イエシロアリ 千葉県より西の海岸線で、比較的暖かい地域 水を運ぶ能力があり、家中どこの木材でもみずから湿らせて食害する

ミゾガシラシロアリ科は大きくは2種類に分けられますが、ヤマトシロアリはさらにヤマトシロアリ属として特定の地域に生息している種類も存在します。以下の6種類がおもなヤマトシロアリ属のシロアリです。

名称 生息地
カンモンシロアリ 関門海峡周辺
アマミシロアリ 奄美大島と与論島
オキナワシロアリ 沖縄本島
ミヤケタケシロアリ 奄美大島、徳之島、沖縄本島
ヤエヤマシロアリ 八重山諸島(石垣島、西表島)
キアシシロアリ 石垣島、西表島、与那国島(台湾原産)
レイビシロアリ科
名称 生息地 特徴
アメリカカンザイシロアリ アメリカ原産の外来種で、日本全国に点々と生息し、少しずつ生息地を拡大している
(東北、関東、近畿、中部、九州、沖縄、四国など)
わずかしか水分のない乾いた木材を食害し、食害した木材に巣をつくる
ダイコクシロアリ おもな生息地は沖縄のような熱帯地域だが、小笠原諸島などにも生息している 乾燥にきわめて強く、湿気を嫌い、寒さに弱いため、暖かい場所であれば乾燥していても住みつける
ニシインドカンザイシロアリ 東京で発見されたことがある 乾燥に強く、温暖な地域には定着するおそれがある
コウシュンシロアリ 沖縄本島、八重島諸島 家屋を食害することはなく、枯れ葉や枯れ枝に巣をつくる
カタンシロアリ 静岡以南の海岸沿い 家屋を食害することはなく、枯れ葉や枯れ枝に巣をつくる
ナカジマシロアリ 紀伊半島、四国、九州の太平洋沿岸 家屋を食害することはなく、枯れ葉や枯れ枝に巣をつくる
サツマシロアリ 四国、九州の太平洋沿岸 家屋を食害することはなく、枯れ葉や枯れ枝に巣をつくる
オオシロアリ科
名称 生息地 特徴
オオシロアリ 高知、鹿児島、奄美諸島 日本最大級のシロアリだが、家屋への被害はない
ネバダオオシロアリ 兵庫の森林 森林に定着しているため、家屋への被害はない
シロアリ科
名称 生息地 特徴
タイワンシロアリ 沖縄の一部、八重島諸島 家屋への被害よりも農作物への被害のほうが多い
タカサゴシロアリ 八重島諸島の森林 枯れ木を食べる茶色のシロアリ
ニトベシロアリ 八重島諸島 腐葉土をエサとしているため、家屋への被害はない
ムシャシロアリ 八重島諸島 腐葉土をエサとしているため、家屋への被害はない
トビツノシロアリ 西表島 腐葉土をエサとしているため、家屋への被害はない

こうして一覧にしてみると、九州や沖縄のように温暖な場所がシロアリの多い地域だということがわかります。

おもに見かけるのは働きアリ

ご紹介したとおり、シロアリにはさまざまな種類が存在します。人間の生活圏内にあらわれて建物を食害する種類もいれば、森林に定着して静かに暮らしている種類もいるのです。

そして、シロアリは集団生活をしているのですが、集団内で決められた階級があり、異なる役割を担って生きています。

・王と女王、二次女王
役割は繁殖で、毎日産卵を続けて巣の中の個体を増やしています。そして、女王アリが死んでしまうと、二次女王が繰り上がりで女王となり、繁殖の役割を引き継ぎます。

・ニンフ
ニンフは羽アリになる前の幼虫のことで、成長すると羽アリとなって飽和状態になった巣を飛び立って新たな住処へと移動するのです。このときの、大量の羽アリが飛び立つ様子を群飛(ぐんぴ)といいます。

・兵蟻(へいぎ)
その名のとおり兵隊のような役割を担っていて、巣を守るのが仕事です。

・職蟻(しょくぎ)
いわゆる働きアリで、エサを求めて巣の外に出て活動します。

このような役割や数の違いから、もっとも見かける可能性が高いのは、個体数が多く巣の外で活動している働きアリということになるのです。

特に危険な3種類の見分け方

前章でご紹介した種類のうち、特に注意が必要なシロアリが3種類います。それが、ヤマトシロアリ・イエシロアリ・アメリカカンザイシロアリです。

食害スピードや群飛の時期、顔や体の色味、体長など異なる点がいくつかあるので、種類別の特徴を見ていきましょう。

また、シロアリは、分類上ゴキブリの仲間とされていますが、姿・形はアリによく似ていて、先述した階級の違いによって、それぞれ異なる外見をしています。どのような外見をしているかもイラストでご紹介しますので、種類を判別する際の参考にしてください。

ヤマトシロアリ

日本に生息している代表的なシロアリの1種です。日本に広く生息していて、木材の内部を食害してその場を巣にしてしまうため、家に住みつかれると家屋そのものがヤマトシロアリの巣になってしまうことも考えられます。

働きアリ 兵隊アリ 羽アリ
ヤマトシロアリ ヤマトシロアリ ヤマトシロアリ

ヤマトシロアリの羽アリは、4月~5月の気温が高い日によく発生します。時間帯は午前中が多いといわれていますので、春先の日中に羽アリの群飛を見かけたら、ヤマトシロアリの可能性が高いです。

イエシロアリ

ヤマトシロアリと同様、日本に生息している代表的なシロアリの1種で、暖かい地域の沿岸部に生息しています。ひとつの群れにいる個体数が非常に多く、なかには100万匹を超える群れもあるといわれているのです。

大群で木材を食べ進めていくため食害のスピードが速く、イエシロアリに住みつかれてしまうと家屋は大きな被害を受けてしまいます

働きアリ 兵隊アリ 羽アリ
イエシロアリ イエシロアリ イエシロアリ

イエシロアリの羽アリは、6月~7月頃に発生することが多いです。湿度が高い日の夕方以降に街灯や家の明かりに集まります。梅雨どきの群飛はイエシロアリの可能性が高いので、室内で見つけた場合は早めに駆除をおこないましょう。

アメリカカンザイシロアリ

アメリカカンザイシロアリは、輸入家具などに住みついていたために日本にやってきたとされている外来種です。ほかの2種類に比べると数は少ないですが、少しずつ生息範囲を広げています。

“カンザイシロアリ”という名前のとおり、水分の少ない乾燥した木材でもかまわず食害するので、あらゆる場所で被害が発生するおそれがあるのです。食害スピードが遅いため早期発見が難しいといわれています。

働きアリ 兵隊アリ 羽アリ
アメリカカンザイシロアリ アメリカカンザイシロアリ アメリカカンザイシロアリ

アメリカカンザイシロアリの羽アリは、6月~9月頃の日中に発生することが多いです。発生時期が長いという特徴があります。

ご紹介した3種類のシロアリは、好む木材や食害スピードなど異なる点がいくつもあります。しかし、どのシロアリに住みつかれたとしても、建物に多大な被害が及ぶことに変わりはありません。

シロアリの姿や被害のあとを発見したら、より大きな被害に発展する前に徹底的に駆除しましょう。シロアリ駆除はプロに依頼するのがもっとも安全・確実です。業者選びに迷う場合は、弊社がおすすめの業者をご紹介しますので、ぜひお気軽にお電話ください。

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【厄介なレアアリ】ダイコクシロアリ

先述したように、ダイコクシロアリは沖縄や小笠原諸島など、一部の地域にしか生息が確認されていません。しかし、被害件数の多いヤマトシロアリやイエシロアリなどと違って乾燥に強いため、一般的に狙われやすいといわれている床下や水回り以外の場所にも警戒が必要なのです。

ただしダイコクシロアリは、人間に害のあるシロアリの多くがつくる蟻道(ぎどう)という土と排泄物で固めた通路をつくることができません。

そのため、土の中から屋内に侵入するということは考えにくいのです。木製の家具などを梱包する際に入り込んでしまった個体が住みつく場合が多いので、開封の際に小さな虫を見つけることがあるかもしれません。

そして、ダイコクシロアリが厄介だといわれている大きな理由が、効果的な対策がないといわれていることです。乾燥した木材を食害するうえに、加害スピードが比較的遅いため、被害に気付きにくく、早期の駆除が困難なのです。

侵入を防ぐことができるのが1番ですが、すでに被害にあっている場所を見つけてしまったら、早めにプロのシロアリ駆除業者に相談しましょう。

被害画像から見て取れるシロアリの危険性

シロアリは木材を食料として、私たちの住む家を食い荒らしてしまいます。シロアリの腸内には、木材に含まれる成分を分解する共生微生物がいるため、それらの能力で効率よく栄養を得ているのです。

そして、放置しておくとどんどん食害は進んでしまいます。以下のような症状が見受けられるときは、すぐに駆除をおこないましょう。

・家のまわりや床下に蟻道がある
・畳を歩くとフワフワする
・床板がきしむ
・窓枠などの木材に穴があいている

木材に穴があいている様子については、実際にシロアリの被害にあってしまった住宅の写真をご紹介します。シロアリがどれほどの危険性をもっているのかを、あらためて見ておきましょう。

シロアリ被害の症状

屋根基部

屋根の木部が食害された跡です。木の内部が空洞になっています。

シロアリは木の外ではなく内側に侵入して食べ進めていくため、気がついたときには木材がボロボロになっているのです。

被害写真から見て取れるシロアリの危険性

木材のあいだや隅に土の筋のようなものが確認できます。これが明かりや乾燥を嫌うシロアリがエサのある場所まで安全に進むためのトンネルの役割をしている蟻道です。蟻道は土や食べかす、糞などで作られています。

被害写真から見て取れるシロアリの危険性

この写真は天井部分の被害です。シロアリは多くの場合、地中から床下に侵入して家屋の内部への食害をしていきます。

しかし、その勢いはすさまじく、被害はどんどん進んでいくので、天井まで被害が及ぶことも珍しくはありません。

被害写真から見て取れるシロアリの危険性

シロアリが壁の内部を食害して穴があいてきています。壁をはがすと、次の写真のようなおそろしい光景が待っているのです。

被害写真から見て取れるシロアリの危険性

表に被害が確認できるようになったときには、すでに内部で大きな被害を受けているということがわかります。

つまり、建物の支えとなる柱や土台を食い荒らされれば、家屋の耐久性にも大きな影響を与えるということです。シロアリ駆除だけでなく家の修繕が必要になるケースもあります。

落翅虫

こちらの写真は被害箇所ではありませんが、この状態は警戒が必要です。これは落翅虫(らくしちゅう)といって羽アリの羽が落ちたシロアリです。新たな巣へと飛び立ち必要なくなった羽が自然と落ちて、このような形になります。

ご自宅で羽の落ちたシロアリを見かけたら、近くに新たな巣が作られようとしているところかもしれません。

このように、一度シロアリに住みつかれてしまうと、建物の土台になるような大きな木材であっても、あっという間に食い荒らされてしまいます。

そのとき、写真のような被害のある場所でシロアリの姿を発見した場合、殺虫剤での駆除はあまりおすすめできません。それは、薬剤がかかったシロアリの駆除は可能ですが、一部のシロアリが薬剤から逃れてしまうおそれがあるからです。

逃げだしたシロアリが家の中の別の場所で新たに巣を作ってしまうことがあります。かえって被害範囲を拡大させてしまう危険性があるので、できるだけ殺虫剤は使用しないようにしてください。

シロアリ駆除はどのような種類でもプロに任せよう

ご覧いただいた写真からもわかるように、素人でもわかるような被害を発見する頃には、シロアリは家屋の広範囲を食害している場合が多いです。すぐにでも駆除しなければなりません。

その際、シロアリ駆除に使える市販品のグッズはたくさんあります。「自分で駆除できないの?」と思う方もいるかもしれません。しかし、シロアリ駆除を自分でおこなうのは簡単なことではないのです。

自分で駆除する場合と業者に駆除依頼をする場合のメリット・デメリットを確認して、どちらがよいかよく考えてみましょう。

名称 メリット デメリット
DIY ・業者に比べて費用が安く済む
・空いた時間に作業できる
・狭い床下での大変な作業になる
・薬剤を使用するため安全面が心配
・DIY用の市販薬は効果が弱い場合がある
業者 ・安全面に十分配慮してくれる
・確実にシロアリ駆除できる可能性が高い
・DIYに比べて高い費用がかかる
・依頼先を探す手間がかかる

シロアリ駆除はシロアリが発生している箇所を突き止めて確実に施工しなければ効果が期待できず、駆除しきれないと被害が広がる一方です。

しかし、女王アリが毎日産み落とす卵は、大きさが1mm以下と非常に小さく、素人が見つけ出すことは困難です。

結果的に今後の被害を防ぎきることができないということになりかねないため、総合的に判断して、シロアリ駆除は業者に依頼することをおすすめします。

床下でのシロアリ駆除の様子

ここでは、シロアリの住みつきやすい床下でおこなう駆除作業の一例を写真とともに解説します。DIYでの作業を考えている方にも参考になりますので、駆除作業がいかに過酷で難しいかあらためて確認しておきましょう。

シロアリ駆除では、床下などの狭く明かりのない場所に潜ったり、高所での作業をおこなったりと、危険がともなうことが多くあります。

全身を保護する厚手の作業服や、ヘルメット、マスクや軍手、長靴などの防護品はまず必須です。

ヤマトシロアリ駆除の方法はおもに2つ まずは床下への薬剤散布です。木部の内部に侵入するシロアリを確実に駆除するために、ドリルで木材に小さな穴をあけて薬剤を注入します。
実際におこなわれたシロアリ駆除の様子

内部への注入が終わったら、表面にも薬剤を散布します。写真のとおり、壁も地面も全体がベタベタになるほどの量の薬剤を散布するのです。

ここで使用する薬剤は、それぞれ合計して100~200リットルにまで達します。この量を自力で用意するのは難しいです。

実際におこなわれたシロアリ駆除の様子

こちらは玄関タイルのすき間に、床下と同じように穴をあけて薬剤を注入している写真です。

土の中からやってきて、ときにはコンクリートも食べることがあるシロアリには、このような場所への対策も必要になります。

実際におこなわれたシロアリ駆除の様子
実際におこなわれたシロアリ駆除の様子 床下での作業を終えたスタッフは、写真のとおり全身が泥まみれになっていました。

このように、多くの手間や道具を使って初めてシロアリの徹底駆除につなげることができます。

床下での作業が難しいことはもちろん、玄関のタイルに穴をあけるなど、普段使わないような工具を使うこともあるのです。

しかし、ここまで徹底的に駆除作業をおこなわなければ、シロアリ被害の再発に怯えて過ごさなくてはならない事態も考えられます。駆除作業の様子を見て、自分では難しいと感じた場合は、業者依頼を検討しましょう。

どうしても自分で駆除をしてみたいという場合は、ベイト工法をおすすめします。ベイト工法は、ベイト剤と呼ばれる市販の薬剤(毒エサ)を設置して、シロアリに食べさせるという駆除方法です。ベイト剤を床下や巣の近くの地中に埋めておくことで、シロアリにエサとして持ち帰らせて巣ごと駆除します。

ただし、この方法では即効性は期待できません。さらに、たとえ自分でベイト工法をおこなったとしても、完全に駆除できていなければ残ったシロアリがまた繁殖して食害は止まらないのです。

ベイト工法で安心できるとすれば、これから被害に遭わないための予防にとどまるかもしれません。

シロアリ被害が不安ならまずは相談・調査から

シロアリ駆除を検討されるとき、すぐに業者と契約する必要はありません。まずは一度状況を相談して、どのような方法があるのかを聞いてみましょう。

また、費用面も気になるところです。シロアリ駆除の費用は、1平方メートルあたり3,280円が目安といわれています。日本の一般的な戸建て住宅の建坪は30~40坪といわれているので、1平方メートルの金額を置き換えると324,720円が相場です。

なお、施工金額は駆除範囲の広さや使用する薬剤、駆除方法、作業の難易度などによって異なります。詳しい金額を知りたい場合は、見積りをとりましょう。

その際、相談はもちろん見積りまでは無料という業者もあります。そういった業者に相談しつつ、見積りに納得してから依頼できれば安心です。

弊社がご紹介する業者にも、見積りを無料でおこなうところがありますので、費用面が心配という方でも安心してご利用いただけます。

作業依頼を完了する前であれば、見積り後でもキャンセルして別の業者をご紹介するということも可能です。ぜひ一度お電話ください。

※掲載料金は、シロアリ駆除業者5社が提示している駆除費用の平均値を算出したもので、消費税を含んでおりません。(2020年12月時点)

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編集者情報

編集者

鈴木宏則 シェアリングテクノロジー株式会社 シロアリ110番 編集長

2015年より編集者としてシロアリをはじめとした害虫駆除に対する記事、100本以上の執筆に携わる。現在も編集者として活動、記事の構成・執筆・現場取材など様々な業務に従事。

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