シロアリ駆除で詐欺に?悪徳業者を見抜くポイントと契約解除の方法
シロアリは、家屋に侵入して気付かないうちに被害をもたらす害虫です。そのためシロアリがいるとわかったら、手遅れになる前に駆除をしなくてはいけません。しかし被害が目に見えにくい、ということを逆手にとって、わたしたちを騙そうとするシロアリ駆除の詐欺が多発しているという現実もあります。
そこで、このコラムではそのような詐欺をはたらく悪徳業者の見分け方や、騙されてしまったときの解約方法について紹介します。また信頼できる業者選びのポイントもお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
- ▼シロアリ駆除で詐欺に?悪徳業者の手口
- ・1.突然の訪問
- ・2.執拗に床下点検をすすめる
- ・3.虚偽の申告で不安をあおる
- ・4.見積り費用が高額
- ・5.契約をせかす
- ▼シロアリ駆除の悪徳業者と契約してしまったら?
- ・契約から8日以内ならクーリング・オフの対象
- ・消費者センターに相談
- ・それでも解決しないなら警察へ
- ▼そもそも本当にいるの?シロアリをセルフチェック
- ・シロアリ予防の施工をしてから5年以上経つ
- ・柱を叩くと響くような音がする
- ・過去に雨漏りや水漏れしたことがある
- ・廊下や床がギシギシ・フワフワする
- ・羽アリを家や近所で見かけた
- ▼信頼できるシロアリ業者を選ぶポイント
- ・駆除業者のホームページをチェック
- ・シロアリ駆除の資格をもっている
- ・相見積りをとる
- ・施工後の保証やサービスは?
- ・説明や質問への回答が親切丁寧
シロアリ駆除で詐欺に?悪徳業者の手口
シロアリ駆除をかたる詐欺集団には、必ず優良業者との違いが存在します。なぜなら彼らはお金をとることを最優先としているからです。その行動原理は、以下に紹介するような行動に見ることができます。
1.突然の訪問
優良なシロアリ業者が突然自宅に訪問してくる可能性は非常に低いといえます。なぜならそうした業者は、依頼主からシロアリの調査や駆除を頼まれてはじめて自宅へ伺うからです。
2.執拗に床下点検をすすめる
シロアリ業者をかたらなくても、床下点検をしつこくすすめてくる業者には注意しましょう。もし悪徳業者に調査を許してしまえば、被害を偽造されたり破壊工作をされたりといったおそれがあります。
3.虚偽の申告で不安をあおる
実際の調査結果とは異なった申告をして、不安をあおってくる悪徳業者も存在します。自分で気付くのが難しいケースもありますが、申告書を注意深く読んだり別の業者などの第三者に見てもらったりすれば、事前に防ぐことが可能です。
4.見積り費用が高額
悪徳業者はお金をまきあげようとしてくるため、本来どの程度の料金がかかるか知るための作業であるにもかかわらず、見積りの段階で高額な費用を請求してきます。優良業者であれば無料で見積りをおこなうこともあるということを知っておきましょう。
また、見積りをとったあとでも追加で不要な作業や商品などを無理に買わせようとする手口もあります。仮に見積りが安かったとしても、「追加料金がかかることはないか?」や「その際はしっかり相談できるか?」という確認は非常に大切であるといえるでしょう。
5.契約をせかす
業者が契約をせかす理由は、「ゆっくり考えられると詐欺だと気付かれる」からです。冷静に対処されることを嫌う悪徳業者は、料金の割引やサービスの追加を提示して早く契約をさせようとしてきます。
悪質な業者には、このような行動をする傾向が見られやすいです。そのため業者の行動を冷静に観察すれば、防げる被害もあるといえるでしょう。
しかし悪徳業者は、人を騙すことに関してはスペシャリストです。そのため次の章では、悪徳業者と契約してしまった際の対応について解説していきます。
シロアリ駆除の悪徳業者と契約してしまったら?
悪徳業者に特有の行動のポイントについてはお分かりいただけたと思います。しかし詐欺をはたらく業者はあの手この手でわたしたちを騙そうとしてくるため、契約をしてしまったあとに詐欺だと気付く場合もあるでしょう。ここでは、そのようなときの対処法についてご紹介します。
契約から8日以内ならクーリング・オフの対象
クーリング・オフとは、一度契約した契約を一定の期間内であれば無条件で解除できる制度です。クーリング・オフが適用される事例には制限がありますが、シロアリ駆除の詐欺であれば適用することができます。ただし一定の期間というのが、契約から8日以内という長くはない期間となっているため契約の悪質性を見落としてしまわないように注意しましょう。
消費者センターに相談
クーリング・オフに対して、応じないという主張をする業者も存在するでしょう。しかし適切な手順で申し立てしていた場合、法律によって悪徳業者には返金の義務が生じます。
また、場合によっては8日を過ぎても対応してもらえる可能性もあります。そのためこうしたケースに当てはまるのならば、消費者センターに相談して対応してもらいましょう。
それでも解決しないなら警察へ
悪徳業者のなかには、制度を使用させないように恐喝したり解約されたことを恨んで嫌がらせをしたりといった行動をとるものもいます。そのような場合は、一人で考え込まずに警察へ相談にいきましょう。
このように、万が一シロアリ駆除の悪徳業者と契約してしまっても、契約を解消する方法はあります。そのため焦ったりあきらめたりせずに、落ち着いて制度や周りの人々に頼るようにするとよいでしょう。
とはいえ、実際にシロアリ被害にあっている可能性も0ではありません。念のため、次でご紹介するセルフチェックでシロアリの被害を確認してみましょう。
そもそも本当にいるの?シロアリをセルフチェック
シロアリ駆除の詐欺集団の見分け方や対処法についてはここまで述べたとおりですが、実際に自宅にシロアリがいるかどうか、という問題も残っています。自分でも簡易的なシロアリチェックをすることはできるので、試してみてはいかがでしょうか。
以下の項目に当てはまる場合はシロアリがいる可能性が高いため、優良業者に調査を依頼することを提案します。
シロアリ予防の施工をしてから5年以上経つ
シロアリ予防に使われる一般的な防除剤は、その効力が5年で切れてしまいます。そのため過去にシロアリ予防の施工をしていても、5年が経過していればシロアリが住みついているおそれがあります。このことは、新築から5年が経過しているかについても同じことがいえるでしょう。
また、シロアリ対策をおろそかにした家屋では5年より10年、10年より15年経ったものの方がシロアリに侵入されやすいです。そのため当てはまる家屋では、早急な対応が必要となるでしょう。
柱を叩くと響くような音がする
柱を叩いて響く、ということは、柱のなかが空洞化しているかもしれないことを意味しています。この柱の空洞化は自然現象ではなく、シロアリによる被害である可能性が高いため、既に家屋が侵食されているかもしれません。
過去に雨漏りや水漏れしたことがある
雨漏りや水漏れはそれ自体がシロアリの存在を示すわけではありません。しかし、それによって木材に水が染み込むことで木材の腐敗が進むことになります。
シロアリは湿気の多い環境を好むため、このような水を含んだ木が常にある、というのは大変危険です。このような状態は、シロアリの好きなエサを準備して待っている状態であるといえるでしょう。
廊下や床がギシギシ・フワフワする
柱の空洞化と同じく、床下がシロアリによって浸食されているおそれがあります。ただの劣化の可能性も否定できませんが、どちらにしても陥没してしまう危険性があるため調査を依頼するとよいでしょう。
羽アリを家や近所で見かけた
羽アリはシロアリである可能性とクロアリである可能性があります。ただ、どちらの羽アリも色は黒く、見た目で判断するのが難しいという方がほとんどでしょう。もしシロアリであった場合、近くにシロアリの巣がある可能性が高いため注意が必要です。
セルフチェックの結果、「もしかしたら自宅にシロアリがいるかも」と感じた方もいるかもしれません。そのため次の章では、正式に業者に駆除や調査を依頼したいと考えている方のために信頼できる業者の選び方について見ていきましょう。
信頼できるシロアリ業者を選ぶポイント
シロアリの調査・駆除を業者に依頼したいと考えていても、詐欺にあうのが怖くて依頼先を決められない方もいらっしゃるかもしれません。そんな方のために、この章では信頼できるシロアリ業者選びのポイントをお伝えします。
駆除業者のホームページをチェック
駆除業者のホームページには、これまでの実績や利用者からの評価などさまざまな情報が掲載されています。裏を返せば、シロアリ駆除の詐欺団体はホームページを開設していなかったり、実績があいまいに記載されていたりといった状態である可能性が高いといえるでしょう。
また優良業者であっても提供するサービスの強みが違うため、あらかじめ自分の希望に沿うと感じる業者を選定しておくことがおすすめです。
シロアリ駆除の資格をもっている
シロアリ駆除の資格をもっているということは、駆除のノウハウに確かな根拠があるということを意味しています。当たり前のことだと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これはとても大切なことです。
科学的な根拠に基づいたノウハウがある業者は、シロアリの生態を熟知しているため駆除の手順1つにも重要な意味をもちます。そういった業者を選ぶためにも、資格の有無は確認することをおすすめします。
相見積りをとる
業者を選ぶ際に最も重要だといっても過言ではないのが、相見積りをとることということです。なぜなら「1つの業者しか見ていない」もしくは「比較の項目があいまいになっている」場合は、どうしても判断基準が主観に頼りがちになってしまうからです。
そのようなことを防ぐためにも、同一の形式にまとめられた見積りを比較することは、とても重要であるといえるでしょう。
施工後の保証やサービスは?
施工後の保証やサービスがしっかりしている業者は、信頼できるといってもよいでしょう。なぜならシロアリ駆除の作業に不備があっても対応する、という意図を読み取ることができるからです。
反対に施工後について言及のない業者は、作業を終えたあとに不備があっても知らないふりをするおそれがあります。依頼の際は、このアフターサービスに関してもしっかり確認しておくと安心でしょう。
説明や質問への回答が親切丁寧
説明や質問への回答に誠意が見られる業者は、依頼者のことを考えて行動しているといえるでしょう。そうした対応をすることがシロアリ駆除の正確さをあらわすとはいえませんが、契約を交わす相手として信頼できる人柄である、ということは重要なポイントです。
弊社ではこうした信頼できる条件を満たした業者を紹介することができます。無料見積りをおこなったうえで依頼者の要望にあった業者を選ぶことができるため、サービス内容に納得して業者にシロアリ駆除を委託することができるでしょう。