家の周りでシロアリが発生した場合の対策について

家屋の床下の害虫被害はダンゴムシやムカデなどの昆虫によっても引き起こされますが、昆虫の中でも一番危険性が高いのはシロアリによる被害ではないでしょうか。シロアリは、生息可能な場所であればどこでも営巣することができ、床下だけでなくお庭にも被害を引き起こす場合があります。それではいったいどのような対策をしたらよいのでしょうか。ここではお庭での基本的な対策や、シロアリがやってくる理由と潜伏しやすい場所を説明していきます。

家の周り

庭での基本的なシロアリ対策

床下でのシロアリ対策は薬剤を用いた防除や消毒が一般的ですが、お庭での薬剤の使用は、風雨に流されてしまうため効果を持続させることは難しいと言われています。そのため屋外でのシロアリ対策には薬剤に頼らない方法が必要になります。防蟻処理やベイト工法など様々な方法がありますのでご紹介していきます。

方法1:防蟻処理・防腐処理された木材を使用する

防蟻処理・防腐処理された木材

お庭で木材を使用する場合は薬剤を加圧注入して防蟻・防腐処理されたものを選びましょう。薬剤を加圧注入して浸透させ、薬剤の効果に持続性を持たせた木材です。あまり聞きなれない処理方法だと思いますが、加圧注入によって処理された木材は土木事業でよく用いられており、身近な建物に多く使われています。
一般的な薬剤処理は塗布によるものが多く、塗布では薬剤が表面にしか付着しないため、効果が持続しないことが多いです。お庭へ木材を使用する際には薬剤処理の方法まで確認して種類を選定すると良いでしょう。

方法2:ベイト工法でシロアリを根絶する

ベイト工法

ベイト工法とは、固形の毒餌であるベイト剤をお庭に設置してコロニーごとシロアリを駆除するという工法です。薬剤散布と並んでシロアリ駆除のプロが良く使う方法の一つで、その効果は数年間持続すると言われています。しかし、設置している間は定期的な管理が必要で、管理には専門的な知識が必要となります。ベイト剤は市販されているものもありますが、ベイト剤を用いたシロアリ対策を行う際にはシロアリ駆除のプロへ依頼することをおすすめします。

方法3:定期的にシロアリ調査を行う

定期的にシロアリ調査

シロアリによる被害は発見が難しいため、気づいた時には甚大な被害が発生しているケースが多いです。定期的な調査でシロアリ被害を早期発見できるようにしましょう。シロアリのチェックには、お庭に土の中から木材へ細長く伸びた茶色い土の塊がないかどうかを確認しましょう。これは蟻道と呼ばれるもので、シロアリが土中から木材へ侵入する際に使う道となります。蟻道は水取り蟻道や餌取り蟻道など作られる目的によって形状が異なります。基本的には木材に沿って蟻道が作られますが、空中へ蟻道を作り物体間を移動する場合もあるので注意しましょう。
シロアリは光と乾燥を嫌うため土中から外への移動はこの蟻道を通って移動します。お庭のシロアリ対策はこの蟻道を作らせない環境づくりも大切です。蟻道を発見した場合はその箇所に障害物を設けて対策を行いましょう。

庭でシロアリらしきものを発見したときはここに注目

庭でシロアリらしきものを発見した場合は特徴をしっかりと確認し、本当にシロアリかどうかを調べましょう。アリ科の中にも羽をもつ種がありますので注意が必要です。種類まで判明することができれば、シロアリだった場合の対策がスムーズになります。シロアリの特徴を知り、種類を見分けられるようにしておきましょう。

ヤマトシロアリ

・羽アリの特徴 発生時期は4月から6月の間です。体の色は黒色で、背中の一部と足先は黄色です。胴体は寸胴で、羽は前後とも同形・同大です。触覚は数珠状になっています。 ・兵アリの特徴 上から見た頭部の形は長方形で、体長の半分ほどの大きさがあります。体の色は淡い褐色です。

イエシロアリ

・羽アリの特徴 発生時期は6月から7月の間です。体の色は茶褐色で、胴体は寸胴で羽は前後とも同形・同大です。触覚は数珠状になっています。
・兵アリの特徴 頭部は上から見て卵形をしており、頭部は体長の1/3ほどの大きさです。体の色は濃い褐色をしています。

アリ科の特徴

・羽アリの特徴 胴体は大きくくびれており、羽は前羽が大きく後ろ羽が小さいです。触覚がくの字に曲がっています。
・兵アリ(働きアリ)の特徴 羽アリと比べて体長は小さいです。胴体のくびれや触覚の形は同じ特徴を持ちます。

お庭やウッドデッキにシロアリがやってくる理由

お庭やウッドデッキ

自然界で生活しているシロアリも、家に侵入しているシロアリも同じ目的で木材を食べています。

シロアリはセルロースを分解して生きている

シロアリの栄養源は木に含まれるセルロースやヘミセルロースと呼ばれる炭水化物です。自然界の中のシロアリは枯れた木を食べてセルロースを分解し、エネルギーを得ています。しかし、人が生活圏を拡大するために多くの土地を開発した結果木の数は減少し、シロアリは餌を木から建物の木材へと変えざるを得なくなりました。これがシロアリが住宅へ侵入する理由と言われています。

シロアリが好む環境に注目

シロアリは弱い生き物で、光が強く、乾燥している場所では生きていけません。
天敵も多く、黒アリやカエル、スズメなど様々な外敵に食べられてしまいます。そのため暗くて湿気の多い場所で、餌となる木材の中へ直接営巣することが多いようです。床下はそのようなシロアリの好む環境になりやすいため、被害が多いと言われています。しかし、条件さえ整えばシロアリは床下だけでなく、お庭やウッドデッキへ営巣することもあります。

シロアリが潜伏しやすい場所

シロアリが好む環境は上述の通りですが、それでは実際にどのような場所にシロアリは潜伏しているのでしょうか。実は様々な場所にシロアリが潜伏している可能性があります。場所ごとにチェックする個所や対策がありますので、それぞれ説明していきたいと思います。

場所別シロアリチェックポイント・対策早見表

庭木・植木などの樹木

庭木・植木などの樹木

シロアリは主に枯れ木を食べます。庭木や観葉植物などの庭木を枯れたまま放置しておくことはシロアリに餌と住まいを提供しているようなものですので、きちんと片づけましょう。
また、シロアリは稀に生きている木を食べる場合もあるようです。樹木の調子が悪い時は、シロアリによる被害のサインかもしれません。樹木の状態は水やりや雑草取りなどの日々のお手入れの中で確認するようにし、異常に気付けるようにしておきましょう。

枕木

枕木

園芸やガーデニング用に枕木を使う方も多いですが、気を付けなければシロアリの絶好の餌となってしまいます。シロアリは普段土の中で生活していますので、土の上に設置する枕木はシロアリにとってはとても食べやすい餌となってしまいます。被害を防ぐためには、防蟻処理がきちんと施された木材を使用するか、樹脂やコンクリートでできた枕木を使いましょう。シロアリが入り込んでいないか確認するには枕木の裏やすきまをチェックしましょう。万が一シロアリが発生していたらすぐに枕木を処分しましょう。

薪置き場

薪置き場

意外と盲点になりやすいのが薪置き場です。薪を地面の上に置いている場合、枕木と同じくシロアリの餌となってしまうことが多いです。保管場所は地面から離しておくようにしましょう。薪にシロアリがいるかどうかをチェックするには薪と薪の間を見てみると良いです。被害を受けていた場合はシロアリがいるはずです。薪にシロアリ被害があった場合は薪の下の土中に巣がある可能性が高いので、薪を処分した後は、土中の対策も忘れないようにしましょう。

切り株

切り株

シロアリは自然界の中でも切り株を巣とする習性がありますので、お庭の切り株での被害も多いようです。なるべく切り株は放置せずに処分するようにしましょう。切り株がシロアリ被害に遭っている場合は空洞化が進んでいる場合が多いです。シロアリチェックの際には空洞を探しましょう。シロアリがいた場合は、切り株を根ごと処分した後に薬剤を用いて土中のシロアリへの防除も忘れないようにしましょう。灯油を流し込んでシロアリの防除をする方もいらっしゃるようですが、大変危険ですのでおすすめしません。

花壇

花壇

花壇の角材はシロアリ被害を受けることが多いので注意しましょう。防蟻処理された木材か、木以外の素材を使いましょう。
シロアリは生きている植物を食べることはめったにありませんが、植物の状態に異常が見られる場合はシロアリの被害を受けている可能性があります。ストレスなどの負担が掛かっている植物は被害に遭いやすいので適切な手入れを心がけましょう。
また、プランターや植木鉢の土中からシロアリが発見されることもあるようです。周辺の木材などへ巣を作り繁殖している可能性がありますので、周辺にシロアリがいないか調査しましょう。

畑

畑への侵入経路として、購入してきた堆肥の中にシロアリが潜んでいたという場合がよくあります。パーク堆肥などの木を発酵させて作る堆肥にはシロアリが潜んでいるかもしれません。堆肥を購入した際にはシロアリがいないかどうか確認をしましょう。シロアリが作物へ被害を与えることはほとんどないと言われておりますが、稀に苗木を食べてしまうこともあるようです。苗木に異常が見られた場合はシロアリによる被害がないかを確認しましょう。

ウッドデッキとシロアリ対策

ウッドデッキは利便性が高く、DIYでチャレンジされる方も多くて大変人気です。しかし適切な対策を行わなければシロアリより大きな被害を受ける場合があります。
シロアリ対策は使用する木材の種類やメンテナンスが重要になってきます。木材ごとの特徴やシロアリ被害の事例から、効果的な対策をご紹介したいと思います。ウッドデッキの設置を検討している方や、対策を考えているという方は参考にしてみてください。

ウッドデッキに使われている木材

ウッドデッキに使われる木材には色々な種類があります。種類によって特徴が大きく変わってきますので確認しておくと良いでしょう。

ハードウッド

ハードウッドとは、日本語では堅木と呼ばれる天然木のことです。主に広葉樹と呼ばれる平たい葉を持つ木のことを指します。基本的に耐久性が高く防腐処理が不要でシロアリ対策に効果があります。特にシロアリへの耐性を持つウリンやサイプレスなどを始めたくさんの種類があります。ハードウッドを選ぶ際は木材業者さんと相談してどれを使うか決めると良いでしょう。耐久性が高い反面、加工がし辛く高価であることが欠点です。

ソフトウッド

ソフトウッドはハードウッドの逆で柔らかい木材の事を言います。主に針葉樹と呼ばれる細長い葉を持つ木の事を指します。加工が容易で作業がしやすいため、DIY初心者には人気があります。その反面、衝撃に弱く腐りやすいという欠点を持っています。シロアリへの耐性も低いので、ソフトウッドを使う場合は定期的に防虫・防腐処理を行わなければなりません。

人工木

人工木は樹脂木とも呼ばれており、木粉とプラスチックを混ぜて作られます。ベースがアルミやプラスチックなどで作られるため、防腐処理やメンテナンスがあまり必要ないことが大きな特徴です。ソフトウッド並みに加工が容易で耐久力があり価格も安価なのですが、景観が天然木よりも劣る欠点があります。

シロアリがウッドデッキに与える被害

ウッドデッキの下は直射日光が当たらず、湿度も高いことが多いため、シロアリにとって絶好の環境になる場合が多いです。ウッドデッキの下へシロアリの巣が作られてしまった場合、土中から蟻道を作ってウッドデッキへ侵入し食害を引き起こします。シロアリ被害にあったウッドデッキは柵が壊れてしまう、床が抜けてしまうなどの大事故が発生する恐れがあります。ウッドデッキを設置する場合はシロアリ対策を念頭に置いて計画しなければなりません。

シロアリ対策を考えるなら何を選ぶ?

シロアリ対策を第一に考えた場合、ウッドデッキの素材は人工木を使うことをおすすめします。天然木の中にはウリンやサイプレスなどのシロアリに強いハードウッド材もありますが、環境によってはシロアリ被害に遭ってしまう場合もあるようです。人工木であれば、素材はアルミやプラスチックでできているためシロアリに対して強い侵入防止効果があります。また、防蟻処理をする必要もないため天然木と比べてメンテナンスが簡単というメリットもあります。

お庭は植木やウッドデッキなど木材が使われることが多く、シロアリ被害を受けやすい場所です。シロアリによる被害を発生・拡大させないためには、以下の対策を講じましょう。

・防蟻・防腐処理された木材を使用する ・ベイト工法でシロアリを駆除する ・定期的な調査でシロアリ被害を早期に発見する
これらの対策を怠りシロアリ被害を発生させてしまった場合、早期発見ができずに被害が拡大してしまうことが多いです。その場合は即効性のある殺虫剤による駆除をする必要があります。殺虫剤の中には人体に対して危険性を持つものもあり、使用時に健康面へのリスクを伴う場合があります。殺虫剤を扱うには専門的な知識が必要ですので、シロアリ駆除はプロへ依頼することをおすすめします。

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