湿気対策でシロアリを寄せつけない!薬剤を使用しない床下換気扇とは

床下換気

近頃では、高気密高断熱が着目され、床下と室内の温熱環境に差を作らないような基礎断熱工法を使った住宅が増えています。
その結果、床下の自然通風は皆無に等しい状態となり、深刻な湿害が発生しやすくなっています。

シロアリは床下や木材の中に万単位の個体でひとつのコロニーをつくって暮らしています。
住宅の木材を食い荒らし、建物の耐久性を危うくするシロアリ。
主流な駆除方法は薬剤の使用ですが、それとは別に、床下換気扇の設置という対策法もあります。

床下換気の目的と効果

目的と効果

どうして床下に換気扇をつけることがシロアリ対策になるのでしょうか?
その理由は、シロアリが好む環境に関係しています。

シロアリは実は意外とデリケートで、日光や乾燥を嫌い、暗くてじめじめした場所で生活しているのです。
床下は地面にも近く、暮らしやすい環境も整っているため、シロアリの巣窟になりやすい場所のひとつです。

湿気が溜まりやすい床下

普段家の中で生活していると気づきにくいですが、実は床下はとても湿気がたまりやすい場所です。
地面から発散された水分が停滞しやすいうえ、日光がほとんど射さないため、湿気が排除されにくくなっているのです。
床下の湿気が原因で畳や床板がじめじめしたり、台所や洗面台など部屋の中にカビが発生したりすることもあります。

日本にはもともと高温多湿な風土にあります。
そこへ現代住宅に設備された断熱材、アルミサッシなどによる高気密高断熱がわざわいし、床下や壁の内側には風通しや日当たりの悪い状況が作られます。
さらに、結露が発生しやすい状況が整って、住宅はとても湿気にさらされやすくなっているのです。

シロアリ被害に遭いやすい環境

被害が多い場所は?

シロアリは湿度の高い場所を好むため、浴室、洗面所、トイレ、台所の流し付近の土台・床・柱などが食害にあいやすいとされます。
住宅内に発生しやすいのもこれらの場所ですが、シロアリが羽アリとなって出現するまでには三年間が経過しているといわれるため、人間の前にその姿を現したときにはとっくに家屋にはびこっていると思った方がいいようです。

湿度が保たれる条件

湿度が保たれるためには風の通りが悪い必要があるので、換気口が少なかったり、風が入れないほど狭かったりする、風通りの悪い床下で巣を広げます。
ジメジメした場所にある木材は格好の餌食になってしまうのです。

有効な対策は?

シロアリは土や糞でつくられた蟻道と呼ばれる細いトンネルを、建物の資材などに沿って伸ばし、木材やコンクリートを食い進めたり家の中に入り込んだりします。
その蟻道も実は外的衝撃や乾燥などから身を守るためのもの。
それだけデリケートなシロアリですから、湿度を下げるだけでも、とても効果的な方法になります。

床下換気扇の3つの効果

床下換気扇をつけることで、三つの利点が考えられます。

ひとつ目は、空気の流れが生まれるため水分の停滞を防ぐことができ、湿気が少なくなること。

ふたつ目は、風を流すことで床下木部の含水率を下げ、少しでもシロアリの快適な環境を整えないようにすることができる点です。

それらに加えて、湿気を逃がすことによって畳やフローリングのジメジメ、押し入れや布団のカビ、床の浮き沈みやドアやふすまの歪みなどを防ぐことができ、室内環境の改善にもなります。
床下の湿気除去は、建物の直接的な保護にもシロアリ駆除にも役立つ、大変有益な方法なのです。

床下換気扇を取り入れるメリット

取り入れるメリット

床下換気扇を入れることによるメリットは大きく二つあります。

・湿気を撃退できるためシロアリが暮らしやすい環境を作らずに済む

・シロアリ被害だけでなく、木材の腐敗などから建物の劣化を防ぐことができる

この二点です。

湿気対策でシロアリ予防になる

床下換気扇を取り入れることによって、閉塞的になりやすく風の届きにくい床下の換気を行うことができます。
空気が入れ替わると湿気が取り除かれ、木材の含水量を下げられるので、じめじめしたり腐ったりしている木材を好むシロアリを予防することができるのです。

建物の劣化を防ぐことができる

床下換気扇を取り入れると、建物そのものの劣化を防ぐことにも期待が持てます。

湿気が床下の木材の腐敗を引き起こすだけではなく、シロアリの被害によって建物の基礎がぼろぼろになり、耐久性や安全性に甚大な被害を与える場合があります。
建造物の土台に被害を耐えるシロアリを予防することは、建物自体の寿命にも直接関係してくる大切な作業になります。

床下換気扇の選び方と注意点

選び方と注意点

床下換気では換気扇を取り付ける方位にもコツがあります。
家の北側に換気扇を取り付けることで、床下の湿った空気を北へと排出し、南側の取り入れ口から乾燥した外気を取り込んで換気をすると、いっそう効果的だといわれます。
機械本体にとりつけるダクトの大きさなどによっても威力が変わるようです。
床下の換気扇には大きく二種類のタイプがありますので、換気扇設置の注意点と一緒に見ていきましょう。

床下全体の対策をしたいときは給排気型

まずは給排気型の換気扇です。
床下の排気口に直接取り付けることで効果が出ます。
湿った空気を強制的に外へ送り出し、乾燥した風を送り込んで床下をカラカラにします。
床下の木部の含水率を下げ、カビや腐朽害虫の発生を抑えることができます。

気になる箇所の対策をしたいときは撹拌型

攪拌型の換気扇は給排気型と違って、床下の奥まった場所に取り付けます。
風が通りづらい場所へ強制的に風を送ることによって換気をします。
床下の空気が活発に動くので、結露が付きづらい環境が整います。

床下換気扇の設置は慎重に

床下換気扇は、とにかく設置さえすれば必ず効果があるというものではありません。
正しい場所に正しく設置してこそ意味があることなので、誤った施工をすると全く効力を発揮しない場合もあります。

南から北へと空気が通るように設置すると効果的だというのは前述したとおりですが、床下換気扇にも理想の形状があります。
それは、床下点検口と同じ形をして、中にモーターとプロペラが付いたものです。
これをきちんと取り付けることによって、しっかりと湿度を逃がすことができるのです。
やみくもに設置しても、床下の中で空気が滞るだけになってしまって意味がないので、湿気が外部にきちんと逃げるには正しい設置が不可欠です。
換気扇の種類ごとに、位置の調節や方角を意識して取り付けるようにしましょう。

また、業者に依頼する際には、適正な換気扇の数と価格、設置場所の提案をしてくれるかどうかに注意をしましょう。売り上げを重視するあまり、不要な工事や設置計画をおしつける悪徳業者もあるといいます。
施工について事前に自分で調査をして準備し、きちんと作業員と話をして、見積もりを出してもらうようにするといいでしょう。

まとめ

水分の逃げ場がない床下は湿気がたまり、シロアリの温床となる可能性があります。
床下換気扇をつけることによって空気の流れが生まれ、湿度を下げることができます。
そうすれば、シロアリの格好の巣窟となる可能性を抑制することができるうえ、住宅そのものの生活環境も改善され、住まいの寿命を守ることもできるとされます。

床下換気扇の設置工事をする場合は

・給排気型 ・攪拌型
この二つの種類から、効果的なものを選ぶようにしましょう。また、

・適切な形の換気扇をつける ・南から北へ空気が流れるよう、家の北側の換気口に取り付ける
これらのポイントを押さえるとシロアリ駆除になおのこと効果的です。

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