これであなたもシロアリ博士!シロアリについて詳しく知ってみよう 2-1

シロアリのことなら何でもお任せ!

私たちが住まいに脅威を与える有害生物の一つ「シロアリ」。シロアリという名は広く知られていますので、害虫と認識されている方が多いようです。では具体的にどんな生き物かと尋ねられた時に、シロアリの大きさや種類、どこに生息しているかなど、細かなシロアリの特徴まで答えられる方は、案外少ないのではないでしょうか。しかしながら、シロアリの生態に対する私たちの知識や情報というのはまだまだ少ないのが実情です。シロアリの生態知識は駆除を有効に行う上でも少なからず皆さんの参考になるはず。そこで今回は、シロアリに関する基礎知識を改めてお話ししていきたいと思います。各種説明ページでは少し専門的なことも知ることが出来ますので、読み終わった頃には、シロアリと黒アリの見分け方、各シロアリの種類の判別方法などもわかる、ちょっとしたシロアリの雑学博士になっているかもしれません。

シロアリに関する基礎知識

【シロアリの生物学的分類】シロアリはアリじゃない?

まずはじめに、種としての視点でシロアリを見てみましょう。遥か昔、中世代白亜紀以前からいたと言われており、私たちが地面でよく見かける黒アリとは類似点がいくつかありますが、実は似て非なるもの。写真で身体よく見ればわかりますが、ハチと姿がそっくりなことからもわかるように、黒アリはハチ目(膜翅目)アリ科に分類されるハチの仲間。一方シロアリは何科かというと、見た目は寸胴で、幼虫から直接成虫になる(不完全変態という)特徴がゴキブリに似てることから、昆虫学の分類では節足動物門・昆虫網・網翅上目・ゴキブリ目シロアリ科に分類されています。因みに、黒アリは幼虫からサナギの状態を経て成虫になる(完全変態という)特徴があります。アリという呼び名がついているので黒アリの仲間と思いきや、何とシロアリはゴキブリの親族的存在、実はゴキブリの仲間だったのです。シロアリと黒アリの身体的特徴にも大きな違いがあります(別表参照)。

■シロアリと黒アリの身体的特徴の違い
部位 シロアリ 黒アリ
各節ごとに数珠玉状の触覚がある 竹の節状に中央で「く」の字に曲がった触覚がある(雄には真っ直ぐなものも)
羽アリには眼があるが、兵アリ・働きアリには眼がない。 複眼を持つ
木材をはじめコンクリートまでにも穴をあける強いアゴを持つ。アゴには5種の歯が付いている。 強靭な大顎を持ち、襲った獲物やエサを咥えて引張り運ぶ
体形 胸部と腹部がほぼ一体で寸胴 胸部と腹部がくびれて分かれている
翅(羽・はね) 4枚の同じ大きさ翅を持ち簡単に落とせる。翅脈は網の目状に細かく、ヤマトシロアリ属の学名である「Reticulitermes」には網シロアリという意味がある。 4枚翅という点ではシロアリと同じだが、後翅より前翅の方が大きいのが特徴。

コロニー構成と役割

【シロアリの階級】シロアリの世界は厳しい社会組織

人間の世界にも軍隊があって兵隊が統率されているように、シロアリの中にも同様に社会制度が構築されていると考えられています。それは兵階級よりも厳しい、さながらカースト制度のようなもの。このような社会性を持って集団生活をする昆虫を社会性昆虫と呼びます。シロアリには女王を頂点とする5段階のピラミッド型の職階級があり、女王アリ、副女王アリ、ニンフ、兵アリ(兵隊アリ)、働きアリ(職アリ)の順で分業構成されています。ここでシロアリの巣(コロニー)の中における各々の働きについて簡単に見てみましょう。

コロニー構成と役割

シロアリのコロニーでは雄・雌ともに同数くらい存在していますが、これは黒アリの雌主体の社会とは大きく違う点。このような雄雌の数の違いは、性染色体の違いに由来しているといいます。

コロニー構成と役割のイメージ

ニンフと羽アリ

ニンフは世話役ではありますが、最終的には同巣で副女王アリになるか、巣の規模が大きく成り過ぎると、分巣のため脱皮し羽アリ(有翅虫)となって本巣を巣立ち、新たな生息地で雌雄でつがいとなって、外交配・内交配を交互に繰り返し分家を作る役目も担っています。この羽アリは10月の雨上がりの日を中心に大量に羽化をして飛ぶ傾向があり、これを群飛移動と呼びます。但し、羽はあっても自身は飛ぶ能力がないため、飛ぶ方向は風任せということになります。住宅を狙って飛来することがないという点は安心ですが、風向きによっては、生活圏外からの飛来もあり得ます。この時期、集団で飛ぶ羽アリを見つけたら要注意です。

シロアリの種類について

シロアリの種類

シロアリの種類数は世界でおよそ2,900種類近くにも及ぶと言います。シロアリは日本では22種類が定着していると言いますが、その全てのシロアリが住宅で木を蝕むわけではありません。むしろ大半は、落ち葉や木皮、などを分解し土へ還すという分解者の役目をしており、自然界における生態系の中では益虫としての顔も持っています。

益虫としてのシロアリ

シロアリの歴史は古く、シロアリは長らく自然のライフサイクルを活性させてきました。地面に生息する最古の昆虫の一つとして、食物連鎖を通して、長きに渡り地球環境の改善にも深い関わりを持ってきているのです。シロアリの主食は、「セルロース」。消化・分解については、別の章で詳しく述べますが、このセルロースを植物性たんぱく質から動物性たんぱく質に変化させ、水素ガスが生じます。つまり、シロアリが地表面の木材を分解することで、土壌性が良くなるだけでなく、メタンガスの抑制、気温の上昇を抑える効果もありますので、いわば天然の冷房を行ってくれていると言えるかもしれません。このように、シロアリは環境負荷を軽減する「エコ」として重要な役割を担う益虫の側面もあるのです。森林の美味しい空気やマイナスイオンは、もしかしたらシロアリが土壌表面で一生懸命に行動していることが関係しているかもしれません。

害虫としてのシロアリ

シロアリも自然界においては大事な働きをしていることはわかりましたが、実際に住まいの害となれば放ってはおけません。住宅に棲みつく代表的なシロアリは「イエシロアリ」「ヤマトシロアリ」「アメリカカンザイシロアリ」の3種(別表参照)。アメリカカンザイシロアリについては、近年全国的に広がりつつある外来種です。細かい違いはありますが、一番体長が大きい羽アリの大きさを見ても、指先ほどにも満たない小さい虫のため、見た目での判別は難しいでしょう。同じ住宅の害無視であるダニが1mm程度ですので、ダニとは区別が付きやすいはずですが、生息場所が土中や木材の内部など、通常は隠れた部分ですので、シロアリの存在に気付いた時には既に大きく侵食されていた、ということも珍しくないのす。

シロアリの種類
■シロアリの種類
種別 イエシロアリ ヤマトシロアリ アメリカカン
ザイシロアリ
羽アリ 体長 全長
7.4~9.4mm
全長
4.5~7.5mm
全長
6~8mm
体の色 足先と背中の一部は黄色で、それ以外はほぼ黒色 茶褐色 背中の一部と頭は赤褐色で、それ以外ほぼ黒色
羽の色 半透明・
淡い黄色
半透明・
淡い黒褐色
半透明・
淡い黒褐色
群飛
時期
5月~7月の
夕方・夜
4月~5月の
昼間
3月~11月の
昼間
巣(コロニー) 土の中に塊状の大きな巣を形成。水を運ぶ能力があるので活動範囲は家中に及ぶ。50万匹~100万匹単位で構成。 特定の巣は形成せず、活動場所が巣と同等。水を運ぶ能力がないので、主に水分の多い床下に生息。数万匹単位で構成。 特定の巣は形成せず、活動場所が巣と同等。水分がなくとも活動出来るので家中で活動が可能。数十匹~数百匹単位で構成。
広がるシロアリの加害範囲のイメージ
■【シロアリの分布】広がるシロアリの加害範囲

シロアリは元々南西諸島などにみられる熱帯・亜熱帯地域の気候を好む昆虫ですので、全国的に広く分布しているとは言っても、地域の気候によって代表的な3種のシロアリの棲息域にも違いが見られます。比較的寒さにも強いヤマトシロアリは沖縄から北は北海道までほぼ日本全国に生息し、寒さに弱いイエシロアリは、関東以西以南のみに生息。外来種であるアメリカカンザイシロアリは、輸入木材が運ばれてくる港、沿岸部周りに集中していることがわかります(分布図参照)。ヤマトシロアリとイエシロアリの生息域境界は、1月の平均気温が4.℃の等温線同等と言われていますが、近年は温暖化の影響もあってか、その境界ラインは少しずつ北上していると考えられます。シロアリには冬眠がありませんので、寒さが緩みつつある現状においては、更なるシロアリの加害力拡大が懸念されています。
因みに、シロアリと同様に木材を食べるライバルとも言える昆虫に、ヒラタキクイムシ、シンクイムシというものも存在します。ヒラタキクイムシは黒いゾウムシのような生き物。但し、シロアリよりも更に小さいので、見つけるのは容易ではないかもしれません。シロアリ同様、全国的に分布していますので、これらの害虫にも注意が必要です。

ここまで、シロアリの種類について説明してきました。このページを見ただけでも多くのことがわかったと思います。シロアリ駆除を行う場合、この生態に合わせて適切な処置を行うことでより高い効果を発揮します。シロアリ駆除業者行う作業は、使う薬品は、ここまで紹介してきたような情報を踏まえていますのでより高い効果を発揮することが出来るのです。

シロアリ駆除情報

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