「長く住むための家」シロアリに強い住宅造り

シロアリは住宅の大敵です!

建物新築をする際、シロアリに強い住宅環境を作るためにはどのような対策を行なっていけば良いのでしょうか。 シロアリは自然界では循環システムの一員となり、森の健全なる維持のためには欠かすことができない存在ですが、 私達人間にとっては直接的な利害はなく非常に厄介な生き物です。最悪の場合、シロアリの被害から躯体の劣化を招き、 ひいては建築物の倒壊まで繋がってしまう恐れもあるのです。日本は地震大国ですので、 建築基準法では十分な強度があるはずですが、強い揺れで倒壊した建物を調べてみるとシロアリの被害が見つかることも珍しくはありません。 今の住まいに長く快適に過ごすためには、シロアリ対策をしっかり行っておく必要があります。

あなたの家本当に大丈夫?

皆さんはシロアリが実はとても身近に潜んでいる昆虫だということをご存知でしょうか。 建築時から木材に潜んでいるということも皆無ではありませんが、ほとんどの場合、 シロアリは家の周りの地面の中に巣を作り、どんどんトンネルを掘り進んで、ついには住宅床下に到着、 そして今度は地面から建物躯体へと移って、使われている木材を侵食していくのです。 このような侵入方法ですので、私達が気付くことはまずなく、知らないうちに共存してしまっているのが実情なのです。 ですから「新築だから大丈夫」ということはありません。「自分の家は大丈夫だろうか」という心構えが大切です。 シロアリに強い家を知り初期性能を高めましょう。

食害対象は木材だけではない

シロアリの食べるものは木材というイメージが非常に強いと思います。もちろんそれは間違いではありませんが、 近年はその認識に変化が起きています。何故なら、木造住宅ではない鉄骨造やプレハブなどでもシロアリ被害が起きているからです。 自然界ではただ倒木などを食べるシロアリでも、いざ住宅に棲み着くと、私たちの生活に合わせて食べるものを変えていっているのです。 と言ってもシロアリが雑食になってきたということではなく、何でもかじってしまうというのが本当のところ。 ガラスと陶器以外は堅いアゴで穴を開けてしまうため、もはや木材だけが被害の対象とは言えません。

シロアリの栄養源

ところで「シロアリは木を食べる」とは言いますが、実際シロアリは何を食べて生きているのでしょうか。 シロアリが食べているもの、それは木の中のセルロースと呼ばれる繊維。シロアリはこれを食べて自身の体内で分解し栄養としています。 このセルロースとは、簡単に言えば木材の細胞壁を形成している成分の一つ。他にもリグニンという成分も含まれているようですが、 このリグニンと呼ばれる物質は、一部のバクテリアやキノコ類しか分解ができないようです。 また、シロアリはセルロースでも柔らかい部分は好んで食べ、堅い年輪部分は残すという、なかなかグルメな習性があるようで、 シロアリ被害に遭った木口を見てみると、見事に年輪に沿って食害された跡がわかるようです。

こんなに多いシロアリが食べるもの

では、シロアリがどのようなものを食べて、被害を発生させるのかを見ていきましょう。

シロアリが食べてしまう物の一覧表
ポリカーボネート レッドシダー(木材) 合板 パーティクルボード
ウレタン 木材 粘土 パイプ
鉄骨 家具 鉄筋 ケーブル
パイン材 ビニール袋 タイル 薄板
パーティクルボード 乾材 レンガ 発泡スチロール
(ビーズ法ポリスチレンフォーム)
ヒノキ 断熱材

シロアリに強い家を作る(新築編)

上記表のように、シロアリは様々なものを侵食してしまうので、建築の際はシロアリの被害に遭いにくい素材を積極的に使っていく必要があります。 ではシロアリに強い新築建物とするには、どのような工夫が必要なのかを見ていきましょう。

シロアリに強い素材とは?

全国的にあるシロアリ被害を受けて、各住宅メーカーでもシロアリに強い材質や構造の研究が行われているようです。 しかし、シロアリは堅いコンクリートにすら穴を開けてしまうため、どのような素材、どのような構造を選ぶべきか悩ましいところです。 ではまず、シロアリに強い素材についてみてみましょう。 一部では「レッドシダー」や「ウェスタンレッドシダー」という木材がシロアリに対して防虫効果が高いという説もあるようですが、 主に木組みのウッドデッキに使われる比較的柔らかい素材で、木材腐朽には強いもののシロアリそのものに対しては特段強いということはないようです。 日本農林規格(JAS)によれば、シロアリには針葉樹では「ヒノキ」「ヒバ」、広葉樹では「ケヤキ」などの木材が強いとされています。 その理由は、シロアリが警戒ホルモンとして分泌するテルペン系の物質を含んでいるからだと言われています。 また、シロアリは特に腐った木を好んで生息すると言われていますので、防腐処理も忘れてはいけません。

シロアリに強い構造とは?

では次にシロアリに強い構造をみていきましょう。シロアリのエサといえばやはり木材。 ですから、躯体材料が非木造のコンクリート造や鉄骨造の住宅の方が、エサが少なく、シロアリは寄り付きにくくなると言えます。 しかし、前にも述べたように、プレハブなどの軽量鉄骨造の建物でもシロアリ被害が発生することもあり、 シロアリを完全に防げる構造とは言いきれません。しかし、リスクを極力少なくするという意味では、 やはり非木造がシロアリに強い構造と言えるでしょう。 ところで、近年地震に強い耐震性構造の木造住宅として「ツーバイフォー(2×4)」と呼ばれる建築工法が注目されていますが、 この2×4工法で使われる木材は水を含みやすく、シロアリには弱いと言われていますので防腐という面にも注意が必要です。

基礎の対策

次に基礎部分について見ていきましょう。基礎の種類には「布基礎」や「ベタ基礎」などがありますが、シロアリに強いと言えるのは、 地面をコンクリートで覆ってしまうベタ基礎の方だといえます。しかし、使われるパッキンや束石、基礎コンクリートが劣化した場合は、 べた基礎でもシロアリの被害に遭ってしまう可能性があります。床下の断熱化のためにポリスチレンフォームもシロアリにとっては障害にはなりません。 では基礎には何か対策することはないでしょうか。やや費用は掛かりますが土壌処理をしてシロアリが寄り付かない地盤にしたり、 自立換気や壁体内通気ができる構造にして、床下をシロアリが嫌う風通しの良い環境にするのも一つの方法です。 他にもベタ基礎の上に乾燥剤などを敷き詰める方法でも防蟻効果が期待できます。

防蟻対策は必ず必要!?

最近では、外基礎断熱工法などを利用し、家の熱を外に逃げなくする住宅を希望される方も多いようです。 しかし、熱同様に、湿気も外に逃しにくく防蟻対策も難しいと言われています。 その為、建築基準法では防蟻処理をお家に行なうことが義務付けられている現在でも、 シロアリが発生するリスクは高まってしまうと言われています。

シロアリに強い家を作る(リフォーム編)

現在、多くの方がリフォームや建て替えといった増改築を行い、住まいの修繕を行っています。 主な原因としては、家屋劣化が挙げられます。 修繕した家もシロアリに食い荒らされてしまっては、また修繕をしなければいけません。 そうならないように、リフォームの際にもシロアリ対策をしっかり考える必要があります。

室内の状態を確認する

リフォームを行う前に家の状態を確認してみましょう。 家の状態を把握しておかなければ対策の方法も決めることが出来ません。

■室内循環を確認する
風通しが悪くなっている、日当たりが悪く常に日陰になっている部分などがあれば要注意です。このような条件に当てはまっている場所がある場合、改善の対象にすると良いでしょう。
■雨漏りしていないか確認する
雨漏りが発生している場合、シロアリによる被害は床下だけではなく、屋根や壁まで拡大してしまいます。また、羽アリが寄ってくる原因にもなりますのでできるだけ早く改修してしまいましょう。雨漏りしている家の特徴に、雨が入っていないのに室内が湿気ているという事が上げられます。

室外の状態を確認する

シロアリは、室内にいきなり発生してくるのではなく、外部から侵入してくるので、 室外の状況も然りと確認しておく必要があります。

■垣根や庭植栽がある場合

シロアリは基本的に土の中より、屋内へ侵入してきます。垣根や庭植栽は土を使っていますので、 シロアリの侵入経路となってしまうこともあり、玄関やポーチから離れた場所に設置するのがおすすめです。

■コンクリート接触面

コンクリートの下はシロアリにとって非常に安全な場所になりますので、コンクリートを伝って侵入してくるケースも珍しくはありません。 外壁は基礎部分だけでは書く、埋設された束石など細かい部分までチェックが必要です。

こんな症状は要注意!

室内・室外のチェックをした際こんな症状が見られるときは要注意です。

■隙間が無いか確認する

外壁には、モルタルやパテが使われている事がありますが、そこに隙間が空いてしまっている場合、 シロアリの侵入口になってしまう事がありますので、隙間が無いかよく確認してみましょう。

■侵入した痕跡が無いか確認する

シロアリがすでに侵入している場合、次のような痕跡が発見されることがあります。

  • ・家の中に土が落ちている
  • ・蟻道(ぎどう)と呼ばれるトンネルが作られている
  • ・木材から空洞音がする

意外な物がヒントになることも

床下を覗いてみると、基礎周辺にナミダタケやワタグサレタケ、カワラタケなどの菌類の繁殖が確認されることもあります。 これらは木材腐朽菌と呼ばれるもので、日当たりの悪い場所にある部材に生えることがあります。 このようなキノコが生えていた場合、腐朽菌によって木が腐ってしまい、シロアリにとって絶好の環境となってしまいます。

床下の改善

シロアリに強いお家へ作り変えるには、建物基礎外周から、しっかり固めていくのがおすすめです。 特に、基本的な侵入経路となる床下と基礎をリフォームする場合、次のような工法がおすすめです。

■シート工法・土壌被膜形成工法

床下にある土壌部分を特殊なシートや被膜で覆ってしまう工法です。シートを貼ることで、直接シロアリの侵入を防ぐ方法です。 また、地面からの湿気が家の中まで上がってこなくなりますので、水分悲惨対策としても有効です。 しかし、ただビニールを貼るだけといった作業はあまり効果が期待できません。理由は、シロアリがビニールを食い破ってしまうからです。

外壁の改善

近年は省エネにも繋がる「住宅の断熱化」が普及しており、より断熱性を高めるために、外断熱といって家の外層部分に性能の高い断熱材を設ける場合がありますが、この断熱材をグラスウールのようなシロアリが食べにくい素材にすることも、シロアリ対策には有効です。また、外壁部分には設備配線のためにスリーブ(開口)が多々開けられていますので、こうした隙間もモルタルや予防剤などで詰めるようにしましょう。玄関ポーチ・庇と外壁との接合部も隙間が出来やすいので注意です。また意匠上、木目を表したいこともあると思いますが、こうした木部処理は業務用木部処理剤を施しましょう。

予防することが一番です

以前は、シロアリの防除を行う際、ccaと呼ばれる工法を使っていましたが、使われている薬品にヒ素や銅などが使われており、 人体に影響無いとは言い切れない状況でした。しかし、現在ではベイト工法といった閉鎖系処理を行うことで、 薬剤の使用量を減らすことが出来ますし、使用する薬剤自体の安全性も高まってきました。その為比較的安全に駆除が出来ます。 しかし、シロアリが屋内へ侵入してきた時点で被害は発生してしまうので、出来る限り予防出来る状態を作るのが最良の選択だといえるでしょう。 自分でシロアリ対策を行うときには、まず家周りの清掃からはじめましょう。特に排水管清掃は大切だと言われており、こまめに掃除しておくことで、 シロアリの侵入のリスクを下げることが出来ます。より本格的な作業を希望する場合、業者を利用するのがおすすめです。 業者なら私達では行うことが難しい斫りを始めとした様々な方法でシロアリの侵入を防いでくれます。

シロアリ駆除情報

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